土曜の勤務後、久方ぶりに実家に帰省した。
したらば、図らずも父方の祖母の祥月命日にあたりまして。
法事をする年ではないが、父は休みをとるから母も休め、と指令が出たそうで、母は休日出勤の代休を当てて休んだそうです。
結局父は会議があるとかで、午後休になったそうですが。
それが今日、7月11日。
ちなみに「命日」っていうのは、亡くなった日と同じ日(この祖母の場合毎月11日)を「月命日」と称するそうで、月日が同じ命日を「祥月命日」と称するそうです。
父方の祖母が亡くなったのは4年前、卒業後すぐのこと。
卒業式の時に元気で電話していたのに、翌週に「入院して余命1年」、その翌週には「もう1ヶ月生きられるかわからない」宣言。
幸い、当時の私は科目等履修生で、しかも後期からの講義しかなく、バイトと臨時職員を掛け持ち、という、割と自由のきく身であり、両方の勤務先に事情を話して、連絡が来たらすぐ帰らせてもらえるように頼みこんでいた。
最期の2週間、最期の入院の連絡を受けたときには、双方に無理を言ってしばらく休ませてもらい、できるかぎり祖母のそばにいたいと思って、ろくに眠りもしないで夜泊まり込んだりして、何とか臨終に立ち会うことだけはできた。
4月に「1ヶ月もたない」と言われながら、5月の90歳の誕生日を超え、7月まで祖母は生き抜いた。
最期、主治医の先生が、ずっと弱音を吐かなかった祖母に「よくがんばったね」と声をかけてくれたのはとても嬉しかったのを今でも憶えている。
3月末から7月中旬。めまぐるしい4カ月(弱)の話。
あれからしばらくは、時が経つのが遅いと思っていたけど、気づくと葬式から4年……2年目に爆笑の3回忌を終えて、さらに2年も経ってるし。
父の出勤があったので、日曜のうちに墓参りは済ませ、今日は私が帰るだけ。
昼食の際、両親と3人で当時の話をしたけど、あんなに濃かったと思った4カ月も、今じゃもう記憶がだいぶあやふやになっていた。
たぶん、法事のたびに、ちょっとずつ思い出しながら、忘れてることに気付かされながら、過ごすんだろうな。
柄にもなく感傷にひたってみた。
まぁ、実家の目下の課題は、祖父の17回忌なんですけどね。この秋の。
気づくと毎年法事の話をしている我が家……もしかして特殊なんでしょーか。