※この日記は、上記『胃のレントゲン撮影』の一部を読まれた方を対象としております。

まだお読みでない方は、できればそちらをお読みいただいてからこちらをお読みください。

(胃のレントゲンを撮ったことのある方、また知識のある方はお読みいただかなくても大丈夫かもしれません)



分館出張をすること5回(……だと思う)。

友人知人はご存知の通り、胃のレントゲン撮影の手伝いで、バリウムとか発泡剤とか飲ませたり、受付処理したりする仕事です。

そのたびにバリウムを振りまくり、バリウムを差し出しては嫌な顔をされ、色んなドラマを見てきたのですが(というと大げさだが)。




泣きながら飲まれたのは初めてだ。




本日の受診者のお一人、いかにも「バリウム初めてなんです」というオーラを出していた若い女性。

何かと不安げな視線を送られ、時間が迫っても色々訊かれ、何とか隙を見つけて発泡剤と消泡液を飲ませた後、お待ちかね(?)のバリウムなわけですが。



ボトル差し出しただけで、「こんなに飲むんですか……?」と言いたげな視線。



間接(撮影)だったんだけど、間接のバリウムってうちは180mlなんです。牛乳ビン1本より少ないの。

ただ、ボトルがその2倍くらいの大きさしてるもんだから、そこで腰が引けちゃう方が多いようで。

皆、よく見て! 少ないのよ!(多分)

うちの技師さんいわく、「あんなもん味わうからいつまでも飲めないんだ。一気に飲んでしまえ」とのことなんだが、私は一気に飲まれて誤嚥される方が恐いのと(まだ見たことないけど)、吹き出されるのが恐いので(経験アリ(涙))「ゆっくりで大丈夫ですので」と前置きをつけてる。



ゲップをこらえるのも辛そうな女性、がんばって一口含んだ!

そして、むせた。

もう必死でこらえながら頑張ってゆっくりゆっくり一口ずつ飲む女性。なんだか見てて応援というかもうやめさせてって言いたくなるような表情。ティッシュで口元を押さえながら一口ずつ飲んでゆく。



そして、ふとティッシュを外して顔を上げた時、その目には、大粒の涙が。



な、泣いてらっしゃる……

( ̄☐ ̄;)



様子を見ていた胸部の技師Kさん(女性)に「何かコツってありませんか……?」と涙ながらに尋ねる女性。Kさんも色々アドバイスはするけども、一気には飲めない様子。

ティッシュもどんどん湿っていく。

「このくらいじゃダメですか……?」と三分の一くらい減ったボトルをさすも、Kさん「半分くらいはちょっと……」と苦い表情でお答え。一口一口、口元と目頭を押さえながら必死で飲む。



そして、見かねた胃の技師のSさんが、ついに。

「残りは中で飲みましょう」

と、ボトルを持って撮影室へ移動させ、残りは透視しながらでした。

それでも結構かかってたなぁ。



いや……あんなに苦しそうに飲む人、初めてだ。



間接って2~3分くらいで終わるんだけど、物凄くながーい撮影だった。



来年からは内視鏡(胃カメラ)にしてみましょうね。




何回行っても新しいことが起こる、分館出張でした。

オチなく退却!