どれ買うか悩み悩んで立ち往生。
23日は祖父の命日。母方も父方も祖父はこの日。
といっても祥月(亡くなった月)ではないし、同じ年・月になくなったわけではないんですがね。
(以下、「祖父」は母方をさします)
一応仏壇の世話を任されることで家を借りてる身なので、命日くらいなにか特別なことでもやらないとなぁ……ということで悩んだ。
お経のひとつでもあげられればいいんだろうが、残念ながらまったくわからん(笑)
ということで私ができる「特別なこと」といったら、生前の好物をお供えに増やす、くらい。
ところが、この祖父の好みがいまいちよくわからん。
祖父が亡くなったのが私が小3の時で、直前には入院していたものだから、何を好んで食べていたか……ということはよく憶えていない。
いやパチンコが好きで景品のチョコボールを私ら姉妹が遊びに行くとくれてたとか、そういう記憶はあるんだが(笑)食の好みはいまいちわからない。
最近になって、伯父からちょこちょこときいて、生前の、元気だった頃の食の好みはほんのり見えてきた気がする。それでも見えてない方が多い。
ちょっと前までは「お饅頭でもあげればよかろう」とか思ってたんだが。
最近になって母に「(祖父は)糖尿病手前だったから甘い物はあんまし食べない人だった」ということを聞かされて、考えを改めることに。
だって糖尿病=肥満ってイメージだったんだもん。祖父って、末吉暁子さんの『ぞくぞく村のミイラのラムさん』の、ラムさんが包帯とった姿、しなびたきゅうりって表現だったんだもの! すんげぇ細かったの! 甘いもの止められるとか、糖尿病ってイメージが全然なかったんよ。いやぁびっくりだ。
まぁ今考えてみれば、食べてないから止められなかったんだな。ダメ孫だ。
そんなわけで饅頭や大福の類を一切除去し、伯父の話から割り出した、間違いなく祖父の好みだったもの。
それがコレ。
冷凍庫に入れても凍らないくらい度数の高い焼酎。
推定度数35度以上!
伯父いわく、祖父は昔、眠れない時は焼酎を冷凍庫に入れて冷やして、水などで割ったりしないで飲んでたんだそうな。
飲んでた席での話だったんで具体的な度数は憶えてない。
その後の話で、伯父が「どうせ酒なら何でもいいんだろ」と思い、25度くらいの焼酎にこっそり入れ替えておいたら、深夜だったんで確認もしないで飲んだ祖父、ぶーっと吹いたんだそうな。
一応味……ていうか、度数もちゃんとわかってんだな、と感じた出来事だったそうな。
確か10度ちかく低い度数だったような気がするんで、大体こんなもんでしょう。
……ただね、コレを買うには、「後の処理」っつー問題が控えててな。
櫻は焼酎が呑めない。っていう問題があるんですよ。
日本酒もビールもカクテルも、よっぽどの安酒でない限りOKなんだが(ひどい安酒だとすぐ悪酔いする)、焼酎は何度呑んでもお近づきになれない酒で。他の酒はダメで、焼酎だけ大丈夫な女性っていうのはよく聞くんだけども、櫻は逆。焼酎はダメ。濃くても薄くてもダメ。
実家に持っていけば父が呑んでくれるんだろうが、ただでさえ酒を控えるよういわれてる人に、酒をさらに増やしてどうするとですか( ̄. ̄;)
以上の様々な理由から、たとえ命日だからといっても、コレを買う気にはならなかった。すまぬじいちゃん。
ということで、困った末辿り着いたのは、酒類で、祖父が呑んでいたと記憶しているもの。そして櫻が処理できるもの。
ビール。
ということで落ち着いた。発泡酒ではなくてちゃんとビールを買おう。それだけでもちょっと違うだろうと。
そしてこの機会だから自分がただ呑むよりもいいビールを。後から呑めるし(笑)。
で、延々とビールコーナーで「どれがいいかなぁー」と悩んだわけです。
最終的にはエビス、プレミアムモルツ、あともう一つスペシャルな感じのもの(笑)から自分の左手に任せて選んできた(笑)。困った時にはアレだ。無心になって「任せた俺の左手!」で左手のすっと伸びた先のものを選ぶ。いっちばん楽です。どういう仕組みかといわれても困るが。
我が左手の選んだビールはプレミアムモルツでした。
というわけで、今お仏壇にはプレミアムモルツがあがってる。一晩過ぎたら冷蔵庫にうつして、何かの機会に櫻がプレミアムいきます(笑)。あれかな、就職決まったらかな……。
ちなみに明後日25日は祖母の命日なんだけども、祖母は晩年よくお饅頭とか大福を食べたがってたので(晩年糖尿病が発症してストップかかってた)、それこそお饅頭とかおはぎとか大福とか、その辺を櫻の好みで買ってきて上げようと考えてる。
ひっじょーに俗世の都合で申し訳ない、祖父母。笑って許してくれれば幸い! お気持ちだよね!(汗)