まず、国内の債券(JGBや社債)について経過利子の計算で合わないことやそもそも計算の仕方がよくわからないということはないだろうと思う。
しかし、国外の債券に目を向けてみると実に経過利子の計算が一筋縄とはいかないケースが多々見受けられる。
例えば、オーストラリア、イギリス、そして、南アフリカで発行された債券の中には利落ちをするものがある。利落ちと言えば、株式では馴染みの言葉だと思うが、利落ちする債券は経過利子の計算方法が少し異なってくる。一般的に利落ちする債券は利払い日の○○日前に利落ち日(Ex-Dividend Date)が設定される。ここで注意すべきなのは、利落ち日から利払い日の間に受渡日が来る場合、経過利子はマイナスとなりそれをもらうことになる。
仮想のオーストラリア国債が以下の条件の場合について、具体的な数値例を見てみよう。
元本: 1,000,000 AUD
クーポン: 5.00%
日数計算タイプ: Act/365
前利払い日: 2013/2/20
翌利払い日: 2013/8/20
利落ち日(Ex-Dividend Date): 2013/8/13
(ケース1)
受渡日: 2013/8/13
付利日数: 2013/8/13-2013/2/20 = 173日
経過利子 = 1,000,000AUD*0.05*173日/365日 = 23,900 AUD
(ケース2)
受渡日: 2013/8/20
付利日数: 2013/8/20-2013/2/20 = 0日
経過利子 = 1,000,000AUD*0.05*0日/365日 = 0 AUD
(ケース3)
受渡日: 2013/8/13
付利日数:2013/8/23-2013/8/20 = -7日
経過利子 = 1,000,000AUD*0.05*(-7)日/365日 =-970 AUD
ケース3の場合がまさに経過利子がマイナスとなる場合で、債券の購入受渡額は元本-経過利子となる。