んちゃ♪



とある歯形の付いた芋。

そして現場の状況。

察するに次の様な出来事があったんだろうなと…。


静寂に包まれる真冬の深夜。ガサゴソ…ガサゴソ…


『おっ!美味そうな芋発見♪』


美味そうといっても、今は真冬の寒さでガッチガチに冷え固くなっていた焼き芋である。


しかし、それを苦にせず貪る輩。そして満腹になり帰路につこうとしたその刹那…


[ドボーン!!!!!


足を滑らせ水の中へ落ちてしまった。輩は泳ぎが苦手だ。


『くそっ!満腹で体は重いし、掴まれそうな所も無いじゃないか…。溺れる…。凍える…。誰か…。』


輩の必死の願いも仲間には届かず、無情に時は過ぎゆく。



――ジリリリリリリ♪


目覚ましと共に目が覚める。


[タッタッタッタ……ガラガラガラ!]


階段を駆け下り、台所で朝食の準備に取り掛かろうとしたら


「えぇぇぇぇ!」


そこには、タライにはった水の中で散る儚いの灯火が…。


 そんな、オマヌケなネズミの珍事件。


そのコトを思い出したら、勝手にネズミの心情を妄想してたでし。



ほぃじゃ。