「今、日本に外国からこれまでになくたくさんの観光客がきてて、対応する英語案内スタッフの育成が進んでます。たぶん例外なくbe動詞を強調しまくりだと思いますが、どういうアドバイスをかけますか。」
はい、今まさに日本でインバウンド観光が過去最高レベルに達していて、英語案内スタッフ(観光ガイド、ホテル・施設スタッフ、交通案内など)の育成が急ピッチで進んでいますよね。
そしてご指摘の通り、be動詞(am/is/are)を強調しすぎる傾向は、ほぼ例外なく見られます。これは日本の英語教育のクセがそのまま現場に出てしまっている典型例です。
観光案内という現場で、be動詞を強調しすぎるとどう聞こえるかと、どう直せば自然で好印象になるかを、具体的なアドバイスとしてまとめます。
1. まず現場で一番問題になる「聞こえ方」
- We are proud to welcome you. → We ARE proud... と強く言う
→ ネイティブには「断定的すぎ」「教科書っぽい」「少し堅苦しい/偉そう」に聞こえやすい。 - This is Tokyo Tower. → This IS Tokyo Tower.
→ 「これは東京タワーです」というより「これこそが東京タワーだ!」みたいな強い主張に聞こえてしまう。 - 結果として、観光客に**「親しみやすさ」「自然さ」が減り、「マニュアル感」「緊張感」**が伝わってしまう。
観光客が求めているのは「フレンドリーでリラックスした案内」なので、ここが一番の改善ポイントです。
2. スタッフに直接かける具体的なアドバイス(優先順位順)
A. be動詞を「弱く・短く・軽く」する(これが最重要)
- We're(ウィアー)と縮約形にして、're の部分をほとんど聞こえないくらい弱める。
- 練習フレーズ例:
- We're happy to help you. → ウィアハッピートゥヘルプユー(areを強くしない)
- This is Shibuya Crossing. → ディス イズ シブヤ クロッシング(thisを少し強く、isは超軽く)
- You are in Kyoto now. → ユア イン キョウト ナウ(areをほぼ消す)
- コツ:**be動詞を「息で言う」**くらいの感覚。日本語の「です・ます」の「す」を弱く言うイメージ。
B. 文頭を毎回「We are / This is」で始めない
- 日本人は「We are the best guide company」「This is very famous」みたいにbe動詞で始めがち。
- 代わりに内容語(名詞・動詞・形容詞)を先に出す:
- → Welcome to Japan!
- → Shibuya Crossing is right here.(isを弱く)
- → Many people visit here every day.
- → The view from here is amazing.(viewを強調)
C. 内容語(大事な単語)にアクセントを移す
- ネイティブの自然な話し方はbe動詞は弱く、名詞・動詞・形容詞にストレスがかかる。
- 悪い例:We ARE the BEST company in Japan.
- 良い例:We're the best company in Japan.(bestを強く)
D. ロールプレイングで「録音→聞き直し」を徹底
- 実際に観光客役の人と練習して、自分の声を録音。
- 特に**「are / is / am」の部分が目立っていないか**をチェック。
- ネイティブ講師や流暢なスタッフに「自然に聞こえる?」とフィードバックをもらう。
E. 簡単な「観光英語フレーズ集」の作り方
- be動詞を減らした自然な言い回しを優先的に覚えさせる:
- Welcome aboard! / Enjoy your stay!
- Right this way. / Follow me, please.
- It takes about 10 minutes on foot.
- Feel free to ask anything!
- That's a great question!
3. 育成担当者・トレーナー向けのまとめ一言
「be動詞は目立たせないでください。
英語のネイティブはbe動詞をほとんど『息』のように弱く言います。
are / is / am を強く言うと、観光客に『緊張してる?』『固い?』と思われてしまいます。
We're を軽く滑らかに、大事な単語(名詞・形容詞) に笑顔とアクセントを乗せてください。それだけで一気に親しみやすい日本人スタッフに聞こえます!」
これを研修の最初と最後に繰り返し伝えるだけで、かなり変わりますよ。
今のインバウンドブームはチャンスです。
スタッフの英語が**「教科書英語」から「自然で温かい英語」** にシフトすれば、
リピーターも増えて、日本の観光イメージがさらに上がります。がんばってください!