『木の命、木の心』の中には三人の人物の話が入っています。

西岡 常一さんの弟子の小山 三夫さんのお話もあります。

最初のエピソードがとても面白いので紹介しますと…小山さんが修学旅行で見た法隆寺に感銘を受け西岡という宮大工を訪ねろと文化財保護課で教えられて尋ねたという。そこで出会ったのが常一さんでしたが、元々紹介を受けていたのが常一さんのお父さんの方だったというびっくり

小山さんの話の中でもありますが、そこで初めに出会ったのが常一さんで無ければ人生は全然別のものになっていただろうというのだ。

 常一さんは、その当時宮大工としての仕事がないからということで初めて会った小山少年に文部省宛の紹介状を書いてくれたというのだから驚きです。

たぶん、そこだけ聞いたら単なるシンデレラストーリーですが職人の世界は手の世界です。思いつく限りや、自分に与えられた仕事をこなす。一緒に仕事もしたこともない師匠とのやりとりはメールもない時代手紙です。そこに書かれているのは励ます言葉、そして職人の心構えのようなことが書かれています。

 思ったのが、小山さんは若い時代にその手紙を励みにその時の仕事に打ち込んでいたのだと。

師匠とやっと仕事が出来たのが3年後。

18では職人の世界では遅いと言われていたのに、そこから3年待ってです。

愚直とも思えますが、藁にもすがる思いというか…それしか方法が無かったというか。結局、みちを切り拓く人って手を伸ばします。

この方の場合、師匠と仕事を出来るまでほぼ丁稚のようなところで修行をしています。

最初はたしかにお金にはならないところで技術を磨き最終的には、師匠よりも沢山の弟子を持つ棟梁になっていますひらめき電球

 サラリーマンやってる小山さんの同級生はずっと自分の修行時代は稼いでたと言います。

どんな生き方がいいのか?そんな事を考えさせられる話でした。

私と師匠の関係にも似通った部分があるので、どこも同じかもしれないなぁなんて思ってしまいます(笑)