昨日ブログに書いた『不滅のあなたへ』よりも、少年の成長が描かれたマンガで一番はやっぱり『からくりサーカス』だと思うひらめき電球

 主人公の才賀マサルは、資産家の跡取りで…遺産相続の為に命を狙われます。ただのおぼっちゃまだったマサルはガクガクと震え逃げ惑うのです。お金に目の眩んだ親戚中もお金持ちなので、私設兵隊を持つ人達ばかりだけれども子どものマサルには抗う術がありません。そこに救いの手を伸ばしてくれたのが二人の大人です。

一人が、加藤鳴海。中国拳法の使い手で、もう一人がしろがねと名乗る謎の女性。2人が、懸命に守ってくれたけれど多勢に無勢。絶対絶命のピンチに陥りますが…親戚中の大人から都合の良い操り人形になるくらいならと館から自分の意思で、飛び降ります。

「僕はあのとき弱い自分を殺したんだ」と。

ペルソナ3でもキャラクター達は、覚悟の現れなのか銃で自分の頭を撃ち抜きます。

アトラス作品のデビルサマナーシリーズや女神転生は、銃型の受信器のようなもので〝正に召喚〟しますがにやり

話を戻しますが、そんなマサルを救おうとしたナルミは片腕を残しマサルを庇い建物の残骸の下敷きになり死んでしまいます。(実は生きている)実は、マサルのこの遺産相続の話も全ては仕組まれたもので…マサルの身体に実の父親が記憶を転送(ダウンロード)するのが目的だったというのです。自分を守り、姉のように慕っているしろがねを今度はマサルが守るためにゲームと称された戦いを人知れず繰り広げます。正直、勝ち目もないし、師匠であるギイももう諦めて仕舞えばいいのにと言いますが、マサルは諦めません。

そんなマサルの姿を監視していた、観察者のフウさんはこう言います。


彼も俗説に塗れた人間だから、自分は違うと言うだろうが…

彼は天才だ。しかも化物(モンスター)級の。

人より記憶能力が優れているが、それを再現するための気の遠くなるような反復を繰り返す。

オリンピック強化選手ですら耐えられない訓練を続けた彼の1日の平均睡眠時間は1時間。

生命の妙薬を飲んだとは言え、気絶をする事すら許されない。

彼は天才の上に努力を積み重ねて何を成し遂げる?人はそれを奇跡と呼ぶのかもしれない。


 当のマサルはそんな事なんてお構いなしだけれど…自分の生い立ちや、現状や、辛い事なんかには泣き言ひとつ言わない。それどころか、目を背けたくなるような傷だらけの身体を見た人が「苦労したんだね。」というと…

「おっかしいんだよ コレが。自分で選んだコトやってる時って、思ったよりしんどくないんだよね。」

マサルがここまで強くなれるまでに単行本で30冊。リアルタイムでで6年であるびっくりそっからナルミと再会までもう10冊かかるが…

その時には、マサルはナルミと共闘できるほどに強くなっているのです。

守られて逃げ回っていたあの、マサルが背中を預けてもらえる存在に、力になれることと生きていてくれたことに涙を流しながら戦う姿はすごく胸にくるものがあります。マンガ内時間としてたぶん一年ほどの間でここまで強くなれたのですえーん

 まぁ、藤田和日郎先生のマンガの悪いとこは…物語のスケールがでか過ぎて長編物になってしまう点でしょうかね( ;∀;)
 だからと言って、悪いとは言いませんが…やっぱり読者がリアルタイムで置いてけぼりになってしまうのかな?なんて。

 マサルは、「仲町サーカス」というサーカスに所属していますが、そのサーカスでの生き方が最高だという。「自分の身体ひとつで磨いてきた技をお客さんに見せて最高でしょ?」と喜んでもらえる幸せだという。

 頑張ってるとか、努力しているのなんて普通。命をかける思いで…とか、刃の上に身を置くような気持ちで…とかそんな思いで自分も過ごせてるだろうか?正に真剣に生きているだらうかと考えてしまうのだ。