忘れられないこの日

2024年4月19日、午後4時ぐらいだっただろうか

 
奥さんからLINEの電話で
 
娘の身体の中に腫瘍があるらしい、、、
 
すぐに病院に来てほしいとLINEで連絡があった。
 
その日は在宅で仕事をしていた事もあり、すぐに身支度を整えた。
アトランタにある、Children's Healthcare of Atlanta - Scottish RiteのERに向かった。
 
ERはEmergency Roomの略であり、日本でいう、緊急外来のような場所。
 
我が家は、自分と奥さん、5歳の娘と2歳の娘の4人家族。
 
ERへの12歳以下の子どもの立ち入りができないため、5歳の娘を友人の家に預け、
そして、すぐに病院に向かった。
 
病院に到着し、受付で娘と奥さんがここにいることを伝えると、診察室を教えてくれた。
診察室に入ると、疲れ切った奥さんが椅子に座っており、そして2歳4か月の娘、七海(Nanami)がベットの上で寝ていた。
 
奥さんから今までの経過の説明を聞いた。
血液検査に加え、CTスキャンやエコー、尿検査をした結果、体に腫瘍があるとドクターに言われた、と。
 
この時、自分の頭の中では
腫瘍=癌
という結びつきはなかったのだが、奥さんよりかもしれない。。。
と言われてそのことを認識した。
 
ただ、正直この時点では、事実に対して、自分の理解と気持ちが追い付いていなかった。
 
この時の気持ちを3か月たった今振り返っても、思い出せない。
おそらく悲しみや焦りといった感情がなく、ただただ呆然としていたのだと思う。
 
そのため、自分はドクターが部屋に来るのを待った。
 
数十分後、二人のドクターが、スクリーンを持って部屋に入ってきた。
そして、娘の状態について英語で説明をし始めた。
 
「左の副腎上に8cm台の腫瘍と肺の間に9cm台の腫瘍、2つあることが確認できた。」
 
「生検(Biopsy)をしないと、これがどんな腫瘍(Tumor)かはわからないが、おそらく癌(Cancerであろうと。。。」
 
「そして、その考える癌Cancerは神経芽腫(Neuroblastoma)であると。」
 
この日から我々の新しい生活が始まることになりました。