メッセージを読んで下さっている兄弟姉妹に感謝致します。私は、聖霊の導きにより与えられたメッセージを語るように導かれています。だからストーリは「面白。可笑しい、楽しい？」そんなごまかしのものでは有りません。返って心が痛む事になります。しかしそれは、あなたの命に関わるメッセージだからです。

しかし聖霊様の導きは、人の心を引くような耳ざわりの言葉は一切ＮＧだよ。と言われます。それは、失われゆく魂の救いが私の使命だからです。どうか主の前に静まり、心から信仰者としての歩みが聖霊の新しい油で再び燃やされるようにお祈り致します。

今日は神さまが私達に管理するように任せてくださったこのお金・富に対してどうように運営し、そしてそれを活用すべきかを記されています。

姉の誕生日と言う事で3人姉妹が、3年ぶりにホテル阪神でお食事をしました。食事をするホテルを選んだのは姉です。お品書きを見て、まあまあかなと思いきや食べた満足感は５０％。ケチでは無いのですが？これで二万円？その後、また別のお店で食べ直し、今日の資金提供者は私です。この年になると何を食べても、これは美味しい～という物がなくなってきたというのが本音。昔、母が「美味しいと思っている時に食べたいだけ、食べておきなさい。」良くそんなことを言っていた事を思い出します。どんな素食な食べ物でも自分が食べたいと思う食べ物を食べている時が一番幸せだし、健康に良いです。

ヤコブは行いの伴った生きた信仰の具体的な例を上げています。

ここでは、金持ちの富の問題を最後に取り上げています。1節「聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨を思って泣き叫びなさい。」聖書には、裕福である事、お金そのものが悪く、罪だとは言っていません。つまり、聖書で取り上げている問題は、やたらお金に執着し、貪欲な人の事を言っているのです。そこには誘惑と罠があります。なぜなら、そのような人は、お金が神で、神よりもお金を愛しているからです。

当時、穀物の収穫の時には、労働者を雇いで雇いました。労働者たちが生きられるように、旧約聖書には賃金の未払いについて厳しく規定されています。その神の定めを無視し、支払うべきものを支払わず、貧しい者たちから搾取し贅沢三昧の暮らし、快楽にふけり、自分を太らせていた不正な金持ちたちがいました。問題は、その富を不正に手に入れていた事です。

彼らは貧しい人、弱い人、正しい人を虐げることによって、キリストを再び十字架につけて殺すような罪を犯し、同じ神の民に傷つけるような事を平気でやっていたと言う事です。そうした労働者への未払いの賃金が、叫び声をあげているんです。この叫び声は、搾取に対する困窮者から出てきた叫び声です。

この不正な金持ちたちの根本には、「自分さえ良ければ」という利己的な思いがあり、心にはいつも「私」がいて、神が不在なので周りの人々の事なんか見えないと言う事です。

そういう状態に陥っている。だから 6 節「あなたがたは、正しい人を罪に定めて、殺しました。彼はあなたがたに抵抗しません。」こう書いてあります。「正しい人」とは、イエスさまだけでなく義とされた人々のこと、つまり貧しい人のことを指します。富んでいる人、つまり神を信じていない人が身勝手で貪欲で不正な方法によってお金を集めて、貧しい人を不当に扱い、殺してしまう。しかし貧しい人たちは抵抗しない。それは、彼らが神さまを信じている民ですから、正しく裁かれる方にすべてを委ねていたからです。

自分が自分がと「利己的」になり、豊かにすることにだけお金を使って財産をためこむならば、神さまの裁きの時には、必ずその罪が問われます。貧しい人々と弱い人々の物までも自分の物にするならば、神さまの裁きのときに、その罪が問われるのです。神さまは、私たちがこの世にあって神さまの御心を知る正しい価値観を持って生きることを望んでおられるからです。

私たちが神さまからいただいた全てのものを、神さまの愛をもって、この世の弱い人々と分かち合うことを期待しておられるからです。Ⅰテモテ6章9～10節「金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲とに陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。」欲そのものは問題ではなく「欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。」人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるからです。

誘惑のその一は、お金です。お金に貪欲になると信仰から迷い出て、悲惨な結果を招くことになってしまいます。ですから、金銭を愛するのではなく、神を愛し、神によって与えられているもので満足すべきなのです。

では、どうしたら満足する事が出来るのでしょうか。

Ⅰ．天に宝をたくわえる事です。彼らの中には神を愛していると言いながら、実際にはそうでない人たちが多く、彼らが愛したのは神ではなくお金を愛していたのです。つまり口先では「神を信じます。」と言っているがその行いはそれを否定するもので、彼らの心には、お金を愛することが一番で、彼らの心は貪欲が支配していたのです。

そんな彼らに向かってヤコブは、「あなたがたの上に迫って来る悲惨を思って泣き叫びなさい。」と厳しい警告を発しています。彼らにどんなに富があっても、やがて神の前に立つとき、彼らが頼りとしていた富が、神の裁きから彼らを救うことは出来ないからです。この地上の富は一時的なものであり、永遠に続くものではありません。それなのに、神ではなく富を頼りとして生きるなら、やがて終わりの日に、そのような者に迫りくる悲惨な結果がどのようなものであるかを見て知ったなら、泣き叫ぶしかありません。

2- 3「あなたがたの富は腐っており、あなたがたの着物は虫に食われており、あなたがたの金銀はさびが来て、そのさびが、あなたがたを責める証言となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くします。あなたがたは、終わりの日に財宝をたくわえました。」ここには、彼らが頼りとしていたものがどのようなものであるかが述べられています。

当時、財産を代表するものが三つありました。

それは食べ物、着物、そして金銀です。食べ物というのは大麦や小麦などの穀物のことですが、それらは収穫すると倉にたくわえられました。しかし、たとえ何年分も蓄えてもやがて腐ってしまいます。私も経験しました。小麦粉が値上がると情報をしって、良く使う小麦粉ですから７個買い置きをしました。小麦粉を買っていた事を思い出して、使おうと袋を開けると虫が・・小麦が入っていたのは紙袋だったので湿気が、結局７袋の５つを廃棄処分したことを思い出します。

着物も同じです。当時は大切な財産の一つでした。それは商売の取引としても使われました。また、親から子に相続される価値ある物でもありました。けれども、どんなに価値がある着物でも使わなかったらタンスの肥やしで、虫の餌食いなってしまうだけです。私も季節ごとに洋服を入れ替えるのですが、虫に食われないようにと虫よけもいれるのですが？しっかり高価な純毛の服は虫に食べられています。虫も純正の物、高価なものを知っているわけです。だからそれはまた廃棄処分するので、何の値打ちもありません。

もう一つは金銀です。金銀は虫に食われることはありませんが、別の問題がありました。それはさびです。今のように純金であればさびることはありませんが、当時の金銀は混合物だったので使わずにおけばさびることがありました。そればかりか、ここではそのさびが、あなたがたを責める証言となるとあります。証言というと、思い浮かぶのは裁判です。裁判で証人が立たせられると、その証人がいろいろと証言するわけですが、ここではそのさびが証言するというのです。

どのように？「私がさびです。私が、この人が愛した金銀です。この人はずっと私を愛していました。でも、長年使わずにいたのでこんなにさびてしまったのです。この人が私を無駄にしました。今ではもう何の役にも立ちません。」とあなたを責めるのです。それだけではありません。そのさびが「あなたがたの肉を火のように食い尽くします。」とあります。火のように食い尽くすというのは、神のさばきを表しています。さびが火のようにあなたを裁くのです。そのように金銀を自分のためにたくわえても、終わりの日のさばきのために財宝をたくわえることになるのです。

いったい何が問題なのでしょうか。前にも言っていますが、金銀をたくわえる事も金持ちが罪なのでもありません。問題は、あなたがそれをどこに蓄え、何のために蓄えているのかと言う事です。それによって、あなたの心がどこにあるのかが分かるからです。

ルカ16:19-31イエス様が金持ちとラザロについて語られています。この金持ちの家の門の前に、できものだらけの貧しい人が横たわっていました。この貧しい人の名前はラザロと言いました。ラザロは金持ちの家の門の前で横たわり、「その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思って」施しを乞うて生きていました。できものによる痛みやかゆみに絶えず悩まされる中で、彼は門前で横たわって施しを乞うて生きていく以外の選択肢はありません。

19-21節には、金持ちとラザロの地上の生涯の違いが対照的に描かれています。

お金を持っているか、持っていないかの違いだけではありません。金持ちは自分の人生を選ぶ事ができました。彼は持っている富を快楽のために派手な生活をして楽しんで生きるためだけではなく、別の仕方で用いることもできたはずです。それに対してラザロは自分の人生を選ぶことはできません。痛みやかゆみによる苦しみを抱えつつ、金持ちの家の門の前で横たわり、施しを乞うて生きるしかなかったのです。

22節以下では二人の死後の様子が語られています。

ラザロは「天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれ」ました。要するにラザロは、神の民イスラエルの最初の父祖であり、神様の救いに与る人たちの先頭にいるアブラハムの懐に迎え入れられたのです。神様の救いに与る者に加えられたと言う事です。それに対して金持ちは陰府で、つまり死者のいる場所でさいなまれていました。

目を上げると、アブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えました。そこでラザロは大声で叫び「父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます」しかしアブラハムは「子よ、思い出してみるがよい。お前は生きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いものをもらっていた。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ」

金持ちとラザロの逆転が語られています。

生きている間に良いものをもらっていた金持ちが、今はもだえ苦しみ、生きている間に悪いものをもらっていたラザロが、今は慰められているのです。ラザロは地上の生涯でできものによって苦しみましたが、今は慰められ、金持ちは地上の生涯でぜいたくな生活を楽しみましたが、今はもだえ苦しんでいるのです。

地上の生涯で派手な生活を楽しみ、門前にいるラザロを気に求めず、助けようともしなかった金持ちは、死後、その罰として地獄に落とされ、一方、地上の生涯で貧しさと苦しみに耐えて生きたラザロは、死後、報われて天国に入れられたのです。ラザロをよこして苦しんでいる自分を助けてほしいと言った金持ちに対して、アブラハムは「できない」と言われました。しかし金持ちはさらにアブラハムにこう言いました。「父よ、ではお願いです。わたしの父親の家にラザロを遣わしてください。わたしには兄弟が五人います。あの者たちまで、こんな苦しい場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください」

30節で彼はこのように言っています。「いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう」「こんな苦しい場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください」とは、「こんな苦しい場所に来ることがないように、よく言い聞かせて、悔い改めさせてください」ということなのです。つまり金持ちは自分が今、苦しんでいるのは、生きている間に悔い改めなかったからだ、と分かっていたのです。

この金持ちの姿を通して見つめられているのは、彼がラザロを助けようとしなかったことでも、善い行いをしなかったことでもなく、彼は自分の犯した罪を悔い改める事が一度もなかったという事です。悔い改めるというのは、反省することではありません。

方向転換をすることです。

神様に対してそっぽを向いて生きていたのに、神様のほうに向き直って生きると言う事です。反省は神様のほうに向き直らなくてもできます。自分のあれが悪かったこれが悪かった、二度と同じことがないように気をつけましょう。反省は自分の中だけで完結できるものですが、悔い改めはそうではありません。自分のことばかり考え、自分の中で完結するのを止めて、イエス・キリストの十字架の前に、神様に立ちたえり、自分の考えによって生きることをせず、神さまの喜ばれる事、神さまの御言葉によって、信仰に立って生きることなのです。祈りましょう。

ヤコブ５章１～６節「今、持っているもので満足しなさい。」