七重八重 

花は咲けども 山吹の

実の(蓑)ひとつだに 

無きぞかなしき


なぜかこのエピソードが好きで、つい山吹に目がいってしまう・・・。文系じゃないくせにね(ーー゛)


モデルになった逸話が確かにあるようですが、太田道灌が実際に遭遇したかどうかは?だそうで。


 もし本当だとしたら・・・・・普通に民家の娘さんが、鷹狩でにわか雨に遭遇し蓑を借りに訪れた武者に、古歌を踏まえてこのような対応が出来る教養って素敵・・・・・

 加えて、その場でなく屋敷に帰ってから、「あれは蓑をかすに貸せない状況を、古歌を踏まえてお答えしたのです・・・」と、主君に伝えた従者の心、それに恥じてその後歌の道に精進したという主人、どなたもいにしえの人々のゆかしさを感じます。

 命のやり取りが普通に身近にあった世の中でも、心の中にゆとりが感じられる。


現代人は?


教育ってなんなんだ。



これは一重の山吹ですね。(2016 春@飛鳥山)