「こんにちはー
」
「おはようございます」
「どうですー?来てくれてありがとうございます
」
「特に何も変わらずかなー?」
「血液検査の結果、貧血にはなっていませんでしたので、安心してくださいね」
「そんなにしょっちゅう抜いてませんからね〜
」
「今どんなこと困ってますか?」
「震えと死にたい気持ちかなー?」
「震えはねー…ジスキネジアっていうやつなんですけど…治らないです
」
「そっかー、疲れますねぇ。死にたい気持ちがなくなる薬はありませんか?」
「あったらすぐ出してますねー
」
「ですよねー。」
「右腕は切っていませんか?」
「約束守って切っていません
」
「おぉ、ありがとうございます
首も切っていませんか?」
「切っていません!おでこ切りたいなぁ…」
「目立ちますよー?」
「前髪で隠してもダメ?」
「わかりますよー
」
「そっかー流血結構すると思ったんだけど」
「流血したいんですか?」
「はい、ダラダラ流したいです
」
「じゃあ赤い下敷当ててみるとか?」
「そんな子供騙しダメです!」
「そっか。死にたい気持ちはどうして出てきたんだろうねー?退院した時そんな気持ちなかったじゃないですかー」
「季節の変わり目?笑」
「ふふ笑 そんなことですか?」
「単純なんです
」
「リストカットのかわりになるものないかなー?うーん🤔」
「考えてくれるんですか?」
「そりゃそうですよー!」
「ありがとうございますペコリ」
「入院して行きませんか?」
「ぜーったいイヤです!入院したら切れないんでしょ?ますますイヤです
」
「そっかー、心配なんですよー
」
「そうですねー。今きわっきわですからねぇ」
「入院していきましょーよー?」
「だから嫌ですってば
」
「じゃあ来週の火曜日、絶対診察来てくださいね?約束してください!絶対です
」
「わかりました、来週絶対来ます。」
「来週の火曜日まで切らない約束なんてどうです?」
「無理ですね
」
「そっかぁ…あんま切りすぎないでね?抜く方もね?」
「わかりました、気をつけます
」
「じゃあ火曜日待ってますね?お大事にしてください」
「ありがとうございました。失礼します」
先生名言忘れたって
『死にたいと思うのは生きてるからだ』
と言われたけど、特に刺さらず笑
先生今日粘ったな〜
どうにかこうにかリストカットをやめさせたがってたから
「冬季限定です」
と言ったけど…そーだといいなぁ
リストカットが遠のけば、死が近づく。
あ、ここんとこ先生の声で悪口聞こえるから半信半疑で
「先生私の悪口言いましたか?」
と聞いたら目を丸くして「そんなこと言うわけないですよ
」って。
本当に目がまん丸になった笑
来週の火曜日、先生待っててね