4/6(土) 新朝ドラ『虎に翼』第1週「女賢しくて牛売り損なう?」⑥「1週間ダイジェスト」 | てれびざんまい。

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ドラ【こぼれ噺】

 

  『虎に翼』

 
『虎に翼』メインビジュアル
 
 

 

 

 

 
第1週「女賢しくて牛売り損なう?」⑥
 

「女賢しくて牛売り損なう」

ことわざ「女が利口なようすをしてでしゃばると、かえってその浅知恵を見すかされて物事をやりそこなうことのたとえ。」(コトバンク)
4/6(土)「1週間ダイジェスト」
 
ナレーション
 
山田誠一郎(声優)
 
 
ダイジェストからはこぼれてしまったけれど…。

 『第1週』こんなシーンもありました。

 

4/1(月) 第1

 

素晴らしい冒頭がマルっと。時間の壁時間の壁

『NHKプラス』で。

 

(解説放送)茶色文字にて
きらめく川面に笹舟
鉄橋に電車
 
川遊びをする子供たち
 
河原で新聞を読むモンペ姿の小柄な女

 

新聞記事≪日本国憲法・第十四条≫
 
笹舟が行き止まる
 
泣いている後ろ姿
 
語り「昭和21年。1946年。
まだまだ『ブギウギ』
笠置シヅ子さん(32歳)《エノケンと舞台で初共演》
 
スクラップブック。
🖊たしかで
📰新聞切り抜き記事
≪初の女性弁護士・猪爪寅子さん≫
男女関係ない社会を目指す
 
語り「交付された日本国憲法の第14条にこうあります。」

すべて国民は法の下に平等であって。
 
橋の下に住む人たち。女性が新聞を読んでいる。
街に進駐軍。
 

「人種、信条、性別、社会的身分。」

 
下町。
 

 

「又は門地により、政治的、経済的。」
「又は社会的関係において、差別されない。」

 

 

1947年(昭和22)

笠置シヅ子さん
(33歳)《『ジャズカルメン』主演、吉本頴右さん死去、ヱイ子ちゃん誕生、出演映画挿入歌として『東京ブギウギ』歌唱
 

 

司法省の一室。
蒸かし芋を半分に割る男。
 
空襲の傷跡が残る広場に小柄な女。
 
不安と緊張。
司法省へ。
 
新聞を読む少女。
 
人事課の張り紙。
寅子「あの、すみません。人事課長は、どちらに…。」
 
深呼吸。
 
寅「失礼します!」
 
芋に齧り付く寸前の男。
 
桂場「君か。」
 
語り「桂林等一郎。

 

後に最高裁判所長官となる男のもとに来た彼女の名前は…。」
 
《猪爪家》
 

 

直道「俺には分かる。好きなやつが、いるんだろ。」

 

兄、見当違い。

 

下宿している書生・優三との仲を疑われる。

 

「青い鳥」のチルチル(※学芸会)、絶賛父。

 

 

【最初のお見合いの席】

 

寅子、いびき。

 

先方から断りの手紙。

 

 

【次の見合い】

 

断りの電話。

 

📖
 

涼子お嬢様さま(演・桜井ユキさん)が掲載されている雑誌。

 

🌉

 
(金曜日に、聖橋を渡っていた女性たちは、既に初回で、聖橋を渡っている👀💥
女の子、風呂敷包みの女性、お婆さん、三味線の女性、女学生は春服だ。 )
 

三度目の正直と意気込んだお見合い。

 

相手は帝大卒貿易会社勤務・横山太一郎。

 

語り「寅子は覚悟を決めました。」

 

その席で、寅子は調子に乗ってしまう。

 

太「エンパイアステートビルディング。」鼻につく発音で。

 

持論を喋りだす寅子。

 

直言「申し訳ない、知ったような事を。」

 

太一郎「素晴らしい。」結婚相手とは、さまざまな話題を共に語り合えるそんな関係になりたい。

 

「これは…かなり脈ありでは?」

 

更に持論をガンガン語りだす寅子。

 

「分をわきまえなさい。女のくせに生意気な。」

「ちょっと失礼。」

 

寅「はて?」

 

 

4/2(火) 第2

 

《猪爪家》

 

正式に、横山太一郎氏からお断りの電話有り。
 
母・はる:当たり前。見合い相手にくだらないうんちくをひけらかして。
 
兄・直進:最初から破断にするつもりだったんだろう。
「俺には、わ・か・る。」
見当違いな事を言う。
 
母は娘に厳しい。
「思ったことをすぐ口にするんじゃありません。」
とにかく早く嫁ぎ先を…!
 

 

語り「日曜日!」

は:お皿を持ってきて。「にのニの棚ね。」棚ナンバリングの件。
寅「自分で行けばいいのに。」
 
「3度も失敗したせいか、次のお見合い相手は、なかなか見つかりませんでした。」
 
母、ケーキ焼きました。
 
稲さん登場。(演:田中真弓さん)
 

下宿人・佐田優三

(演:太賀さん。優三さんの紹介は無いのかー。次の次の大河ドラマの主演なのに!

 

優三が猪爪家に下宿を始めたのは、直明が生まれて、しばらくした後。

 

猪爪夫妻に頭を下げ、机におでこガツン。

 

早くに両親を亡くし天涯孤独の身に。

父の遺志を継ぎ、大学で法律を学んでいたが、高等試験司法科、今で言う司法試験に落ちて、浪人状態。

 

直言「受かるまで、ここにいればいいじゃないか。なっ?」

 

昼は、直言の銀行『帝都銀行』で働き、夜は夜学に通う日々。

 

 

 

母が留守中の家事を任される寅子。

 

寅子と花江。稲の手伝いのもと、夕飯づくり。
 
絵本を読む直明「じょんのび、じょんのび。」
 
語り「昨日の帰り道。」
 
在学中に結婚することが夢だった花江。寅子には女性が当然歩むべきとされる道がピンとこない。
 
NOW
花江の結婚観の方が普通だと分かっている寅子。
 
「でも幸せが、結婚の先にあるものではない気がしてしまうのは、何でだろう。」
 
稲:女は男みたいに、好き勝手にはいかないから。
「受け入れちゃいなさい、何も考えずに。」
寅「そう、なんですかね…。」
 
 
4/3(水) 第3
 

桂場「何がおかしい?」

「彼女は、分からないことを質問しているだけだが?」

 

謝る学生。

 

優「トラちゃん。そろそろ、お帰んなさい。」

 

穂高「いや、それはよくない。」

こんなすっきりしない顔のままでいては、体に毒。

 「よければ座っていきなさい。」

 

語り「戦後、この民法は、大きく改正されることになります。」

 

「これが世の女性の反応だ。法律とは、全ての国民の権利を保証すべきなのに…。」

 

学生に意見を求める2人。

 

寅「・・・。

 

授業が終わり、穂高から桂場に竹もとのだんご。授業に穴を開けずに済んだお礼。

 

 

まず、父 直言に話してみる。

顔写真と願書だけ出せばいい。

女子部で3年学べば、男子学生と同じ法学部に進める。

 

父・思いがけず乗り気。ころりん。

娘が嫌がっている見合いを進めるのに、抵抗があったのだ。

 

母・はるは、自分が説得する。と若干安請け合い。

 

寅子は、母・はる(石田ゆり子)が実家に帰っている間に出願しようと企む。

 

担任の先生、引き気味。

母が帰ってきてからにした方が…。

大学を出るまでに最低でも六年。

寅子も20代半ば。

お嫁のもらい手が…。

うちの寅子ならあるに決まっている、と強気の父。

 

駿河台の明律に願書を出し、

神田の甘味店へ。

 

改めて6年は途方もなく長い時間だと思う寅子。

 

大丈夫、いざとなったら面倒は全部見る、と父。

それも何だかな顔の寅子。

 

 

学校では、休み時間に法律の本を読む寅子。担任教師を複雑な気持ちにさせていく。 

 

学校帰りに、花江と大学を見に行く寅子。「・・・。」

 

優三に、父の態度を愚痴っていると、花江が稲を伴い来訪。

 

お土産は、きれいなクッキー缶。

喜ぶ母弟。

 

 

花:揉め事は、結婚式が終わってからに。

寅「はて?」

 

直道との馴れ初めを語る花江。

 

一目惚れしたのは、兄ではなく花江。

女学校で、寅子の忘れ物を届けにきた直道、学生が2階から誤ってこぼしたバケツの水が直撃。

が。

「大丈夫!気にしないで!」✨✨✨

 

そこからの根回しで、結婚にこぎつける。

  

花:つまり、何が言いたいか?

 

寅「花江ちゃんが、えげつない女だってこと?」

 

 

学校の帰り道、明律大学の前を通り、しょんぼり寅子。

 

4/4(木) 第4

 

《寅子の部屋》

 

兄・直道「は〜な〜え〜ちゃん。」
もしかして帰ってくるの待っててくれた?
花「何で分かるの?」
兄:そういうの、すぐ分かっちゃうんだよ~。
花「行きましょ。フフフ。」
 
げんなり寅子。
 
 
寅「やるか、したたか。」
 
語り「といっても、花江のように、うまくはやれないので…。」
「ひたすら、おとなしく女学校に通い、家事を黙ってこなすだけです。」

 

≪はるさん日記≫
 
十二月十三日(日)
・献立
・出来事
・記憶すべき言
 
庭には雪
 
 
《披露宴》
 
語り「見渡す限りの笑顔、笑顔、笑顔。どこを切り取っても、ここには笑顔しかありません。」

 

は「ねっ、結婚って悪くないでしょ?寅子の時も、すてきなお式にするから。」

 

 

酔った父のリクエストで、歌わされる寅子。『モン・パパ』を披露。
 

『モン・パパ』- フランスの喜劇俳優でシャンソン歌手のジョルジュ・ミルトンが映画「巴里っ子」の中で歌った「C’est pour mon papa」に日本語歌詞をつけたもので、宝塚少女歌劇団や、喜劇俳優の榎本健一・エノケンが、歌手・二村定一とデュエットして大流行した。

(すんごい恐妻家の歌。ユーモラス。)

 

 

語り「お母さんの言うとおり、結婚は悪くない…とは、やっぱり思えない。
 
なぜだろう?親友の幸せは願えても、ここに自分の幸せがあるとは、到底思えない。
 
と、いうか、何だ、したたかって。 
 
何で女だけニコニコ、こんな周りの顔色うかがって、生きなきゃいけないんだ。
 
何で、こんなに面倒なんだ?
何で、みんな、スンッとしてるんだ!?
何でなんだ!?」
 
やけっぱちの、笑顔での歌唱、終了

 

「怒りの籠もった寅子の熱唱は迫力があったと、参列者に、とても好評でした。」
 
伊藤沙莉、ここにあり!演技達者。(敬称略)

 

 

花江が囁く。
「トラちゃん。もういいからね、いつでも。我慢してくれて、ありがと。」

 

 

語り「あれは…明律大の?」穂高先生である。
「お父さんとお母さん、この先生とお知り合いってこと?」
 
なんと、ゼミナール旅行先の丸亀の旅館で働いていたはるに、直言が一目惚れ。
 
どうしても結婚したいというので、穂高先生が手を尽くしてくれたのだという。
 
やはり猪爪君の娘さんか、と寅子に。
 
「これは、まずい…まずいぞ!」
 
願書の話題。
 
「やめて!」
 
穂「合格だから。」
一応、試験は受けてもらうけれど。
あそこは、君にふさわしい場所。
 
感謝する寅子。
 
「女子部で、待ってる。」と握手。
 
笑顔で、直言が、穂高先生と飲みにいくのを見送るはる。
 
はるの視線が──
寅「・・・。」

 

《猪爪家》
 
夕方。鳥の声と、母が米を研ぐ音だけが聞こえる。
 
頭を下げ、謝る寅子。
 
お見合い用の着物を新調する話などと、話始めるはる。
 
は「法学部も歌劇団、同じ。」どうせお見合いから逃げるため。
 
寅「そうだよ。」
やっぱり、お見合いはしたくない。
婚姻制度を調べれば、調べるほど、心躍るどころが、心がしぼんでいく。
 
穂高先生に何か吹き込まれたから、と言われ、
 
寅:そんな事はない。
 
 

4/5(金) 第5

 

はる「だから、女学校に行かせた。」
自分は行きたくても、行かせてもらえなかった。
 
自分は、5人きょうだいの4人目。
高等小学校までしか行かせてもらえなかった。
 
母は、自分をどこに嫁がせれば、旅館にとって一番うまみがあるか…、それしか考えてなかった。
 
「それが、しゃくだから、父さんと結婚したの。」
 
もちろん、今では、父さんと一緒になって、心から、よかったと思っている。
 
でも、その時は、旅館から遠く逃げられるなら、誰でもよかったのかもしれない。
 
「とにかくね、私は決めたの。
自分の子供の幸せを、一番に考えられる母親になろうって。」

 

 

「でも、なれなかった時は?
なれたとしても、うまくいかなくて、やめなくてはいけなくなった時は?」
 
どうせ父さんは「いざとなったら俺が全部何とかするから。」と。
 
《回想》
直言「全部、なんとかするから!」
 
は「夢破れて、親の世話になって、行き遅れて、嫁のもらい手がなくなって、それが、どんなに惨めか、想像したことある?」
 
今、行こうとしている道で、あなたが心から笑えるとは、到底思えない。

 

どう進んだって地獄。
 
だから、新しい、きれいな振り袖を着て、できるだけ、あなたに見合ったすてきな殿方と、お見合いを。絶対に!
 
「ありがとう。私のこと、心から愛してくれて。」段々、涙目になった寅子は言う。
(伊藤沙莉、ここにあり。敬称略。)
「でも、私には、お母さんが言う幸せも…、地獄にしか思えない。」
(『地獄』嗚呼、吉田恵里香節。敬称略。)
 
やりたいことも、言いたいことも言えず、必死に家の中のことをしても、家族の前以外では、スンッとして。
 
は「スン?」
 
 
─翌朝─
 
まんじりともせずむかえる朝。
 
語り「正真正銘の親不孝になってしまったと、寅子は思いました。」
 
台所。
 
何もなかったように、話し出す母。

 

必死に説得しようとする寅子に、はるは現実の厳しさを教え、明日改めて振袖を買いに行こうと提案する。
 
待ち合わせは、女学校近くの御茶ノ水の甘味処『竹もと』で。
 
 
《女学校》
 
浮かぬ顔の寅子を気にする担任教師。
 
 
《御茶ノ水》
 
(さて、前にも出てきた御茶ノ水のこの通りには、古書店『宗天堂』があるよ。気になる。
 
寅子がすれ違う、浮かぬ顔の女の子。 
(確かに!君は、初回から聖橋を渡っているな。巷の声と土曜のふり返り放送にて。
 
もう1人、涙を拭う女学生。
 
 

桂:穂高先生の言葉にはだまされない方が。

進んでいてすばらしい考えだが、あまりにも非現実的。

「君は頭がいいんだろう。」

 

桂「女学校1番」寅「いや2番です」からの。

 

 

今、君が先陣を切って血を流したとしても、何の報いもない。

 

母親一人、説得できないようでは、話にならない。

 

この先、戦うのは、女だけじゃない。

 

優秀な男と肩を並べて戦わなければならない。

 

寅「私の母は、とても優秀ですが?」

桂「はっ?」

 

寅「恐らく、今、想像してらっしゃるよりも、ずっと頭がよく、記憶力も優れてます。」

「母を説得できないことと、優秀な殿方と肩を並べられないことは、全く別問題かと。」

 

 

はる「自分に、その責任はないと?」

なら、無責任に娘の口を塞ごうとしないで!

寅子を促し、店を出る。 

 

 

『有閑堂書店』

「高等試験準備参考六法全書文献」の看板

 

 

寅「ある。」

 

は「そう。」

 

微笑み合う2人。

 

 

 

 

 

次週