連続テレビ小説「ブギウギ」メインビジュアル
■第19週「東京ブギウギ」⑥
2/10(土)「1週間ダイジェスト」
《ナレーション》北郷三穂子 アナ
■ダイジェストからはこぼれてしまったけれど…
●2/9(月) 第87回
《三鷹》
青字は 「Gガイド番組表」あらすじより
山下(近藤芳正)来(きた)る。
授乳中につき「すんまへん。」「ちょっとお待ち下さい。」
山「べっぴんさんや。」👶
他人行儀なんで、呼び方改めます。
「スズさん。」突然のあらために、一瞬プロポーズかと思う。んな理由ない。
そろそろ仕事を始めてみてはどうかと提案する山下。
スズさんと愛子ちゃんを一生面倒みていくと、ボンに誓った。だから、そろそろ愛子ちゃんのミルク代のことも…。
それに、スズさんの歌を待っている人もたくさんいる。
だが、スズ子は慣れない子育てに追われる日々で、それどころではない状況にいた。
早速、魚は焦げるし、
愛子のおむつはビジョビショだし、
てんやわんや。
さて、山下が帰り、愛子を行水させ、スズ子大あくび。
蚊帳の中、夜泣きは激しく、
日中、ぐったりと愛助の遺影を見る。
スズ子が箱根で撮った笑顔。
泣けてきて「あかん…、あかんがな。」
気を取り直し、散らばったおもちゃを拾い集めていると。
坂口(黒田有)が訪ねてくる。坂口は、トミ(小雪)がスズ子に話をしたいと大阪からやって来ると伝える。
愛子を見る坂口「・・・。」
≪トミ社長のあたたかさ≫
言えた義理ではないし、恥を忍んで言う。
トミ「この子を、引き取らせてもらえまへんやろか。」「この子は、愛助の子や。」
最後のわがままと思い、聞いて欲しい。
風鈴が鳴る。
ス「愛子は、ワテが育てます。」
ト「そう言うと思いましたわ。」
だけど、男親なしで育てるのは、並大抵ではない。早くに旦那を失くしたからの実感。世間の目は冷たい。
ワテは何くそで向かっていったけど…、
あんさんは…。
「ワテ以上に向かっていきそうやな。」
謙遜スズ子。
もう毎日泣いている。
けれど。
どうしても、もう駄目だと思ったら。
「その時は、どうか、助けてください。」
頭を下げる。
ト「当たり前や。孫やで。」
2人は、おんなじ男をとことん愛した仲なのだ。
ちょっと柄じゃなかった、
「愛助、照れてるわ。」遺影の笑顔。
ト「また、歌うてくださいね。」
愛助も、天国で楽しみにしているはず。「あくまで、歌やで。」「あ…、はい。」
ト「愛ちゃん、またな。いつでも、おばあちゃんのとこ来るんやで。」
●2/9(火) 第88回
《羽鳥家》
スズ子、訪問。
カツオ「かわいいなあ。お餅みたいだ。」
イネコ「いい匂い。」「私も、赤ちゃん欲しい。」
確かに。もう1人女の子がいいなとか呑気な事をいう善一を、たしなめる麻里。
イ「欲しい!」「おばちゃん。愛子ちゃん、ちょうだい。」
ス「高うつきまっせ。」
「…って、うそや。ワテの宝物やで。あげられへんわ。」
カツオくんが、成長を見せ、妹たちを連れて外へ。近所のかっこいいお兄さんの真似っこ。
◆
いつも先生の歌に助けられてきた。
上京してすぐ、
楽劇団を辞める時、
弟が戦死した時。
先生の歌を歌うことで乗り越えてきた。
◆
見送りに出た、麻里(市川実和子)は、スズ子が一人きりでの子育てに疲れているのではないかと心配する。
いつでも行くから、遠慮なく言って。
善一「ようやく、歌う気になってくれたか…。」
そんなある日、愛子が熱を出し、スズ子は夜中に村西医院に駆け込む。
特に大事ではなく、一安心。
麻里もスズ子から知らせを受け、駆けつけてくる。
1人で子育てをする大変さを見かねた麻里が、翌日、家に来てくれるという。
善一、ピアノと譜面に向かう。
《三鷹》
麻里が愛子を見ていてくれるので、スズ子、久しぶりの休息時間。
布団に大の字。
「なんちゅう楽なんや…。」
洗濯、掃除、愛子にミルクを飲ませ…、『センチメンタルダイナ』の鼻歌でこなしていく麻里。
スズ子、大いびき。ほんっとに、疲れてたんだね。
麻里が作るお夕飯の良い匂いに、目覚めるスズ子。
亀や、自分と愛助の母、風呂屋のお客さんたちが出てくる意味不明で、映画のような楽しい夢をみた、とスズ子。
麻里の作ってくれた料理は、何もかもおいしく、子育ての悩みも聞いてくれて、何でも、いつでも頼ってと心強い言葉。
スズ子は、さっき台所に立っている麻里の姿に母をみたのだ。
夢に出てきたからか…。
麻里に心からの感謝を。
深々と頭を下げる。
「どういたしましてっ。」
2人の笑い声。
さて、善一もかつてなく悩んで曲作りをしているという。
人から頼まれるというレアケース。
今、彼女を最高に輝かすには、どんな曲がいいのか。
泣く愛子を、麻里さんアドバイスで、夜風にあたりあやしながら、
母がよく歌ってくれたわらべ歌を、口ずさむスズ子であった。
♬〜れんげ摘もか…
●2/9(水) 第89回
梅吉(柳葉敏郎)が香川からスズ子(趣里)と愛子を訪ねてやって来る。
梅「御免!御免被る!新聞の集金、半年分です〜!」
先客、本物の新聞配達員さん。
変わらず、賑やかで、調子の良いお父ちゃん。
スズ子に代わって愛子の面倒を見てやろうと言う梅吉だが…。
若干、恩着せがましく鬱陶しい。
夜。父もまた、愛子に、
「♬〜今年のれんげ、よう咲いた」
「ホンマに、スズ子に、よう似とるのう。」♬スチャチャの…。
久しぶりの親子の再会、スズ子と梅吉は懐かしい話やそれぞれの今の話をして過ごす。
屋台のおっちゃんは、戦争中に店を閉め、チズさんや吾郎さんも、行方知れず。そうなの?!
そして。
梅「大丈夫なんか?つらかったやろ。」
自分も、また。
「もう、何年や、ツヤちゃん死んで。」
「立ち直れんで。愛する者に、はよう逝かれるいうんは。」
同じ境遇の者同士、支え合おうということです。
お父ちゃんは香川で写真館を。
水着のおなごを?七五三には大繁盛?
写真を撮ろうとカメラを取り出す。
愛助の遺影も一緒に。
梅「幽霊、写るかもしれへんで。」
ス「幽霊でも、写ってほしいわ。」
スズ子、愛子、愛助の3ショット。
翌朝。
ご祝儀だから、と少し多めに。
「達者でのう!」
またもや、自ら紙吹雪を撒きながら去っていく父。
《羽鳥家》
一方、羽鳥善一(草彅剛)は、スズ子から頼まれた新曲をどうすればいいの深く悩んでいた。
ピアノ前、真っ白な譜面。
出会ってから、今までのスズ子の言葉を思い出す。
ス:目標は、USKの先輩の大和礼子さんです。
羽:福来君は、福来スズ子を作らなきゃ。
『ラッパと娘』のステージ
ス「ワテ…、残ります。歌わせてください。」
『センチメンタルダイナ』のステージ
羽「僕のやりたい音楽に、福来君は必要なんです!必要不可欠です!」
福来君がいなくなったらどうすれば!?
『大空と弟』のステージ
羽「福来君、しっかりしなさい。」
『アイレ可愛や』の譜面を。
ス「この歌を、ワテに?」
羽「福来君、歌い続けるんだ。」
ス「はい。ありがとうございます。」
愛助:『ジャズカルメン』絶対に見たい!
"世界で一番見たいと思ってる観客は自分"対決。
そして───
ス「先生…、もう一度、ワテを助けてください。」今、ようやく、また歌いたいという気持ちに。
羽「いろいろあったよなあ、彼女とは。」
微笑む。
◆
≪羽鳥先生の閃き≫
電車内。網棚からトランクを降ろし、
♬ダバダ、シャバダビ、ダダバッダ〜
書き留めるものが無い!
♬シャバダ〜バ〜、ダダ〜、ダ〜ダッダダ
洋服のどのポケットにも無い!
喫茶店入店。
店員さんに、大至急、と紙ナプキンを貰う。
♬チャララ、ラ〜、ララ、ララッタ、ラララ、ララ〜、ラララ、タラララ、
♬テレレレレレレ、レレレレ、ララララ
注文を聞かれる声も耳に入らず、
♬シャバダバダバダバ、ババッバ、
紙ナプキンに音符を書き留める。
♬テレレ、テレレ、テレレ、レロレロ、
♬バウババ〜、バババ〜バ
≪庭に、羽鳥先生が飛び込んでくる。≫
詳細
「これ、君の歌だ。」紙ナプキンを渡す。
まだメロディーだけだけど。何とか読めるはず。すごいのが出来てしまった!
「これは、福来君の復興ソングであると同時に、日本の復興ソングでもあるんだ。」
今から作詞家を探す。
これは、藤村じゃない、誰がいいか。
僕は、もう、この歌が一刻も早く聴きたい。
「じゃあ、失敬!」
●2/9(木) 第90回
《コロンコロンレコード》
羽鳥談:作詞は鈴木氏。
曲を聞いて10分で、この詞を書いた。
(羽鳥先生鈴木氏評:面倒くさいやつと思っていたが、最高にイカしている。)
羽「一刻も早く世にだそうじゃないか。」
佐原:タイミングは?舞台、レコード…。
羽:それは、君の腕の見せどころ。
でも、まずは、大勢の人が一気に聴けるレコードで。それから、舞台に。
◆
羽:それに、この復興ソングを、彼ら(米兵)にも是非聞いてもらいたい。
上司は怖いし、前例がない事なので、怯む佐原に、
ダダダダダダ!机を強打して、
羽「おいおい!何、つまらないこと言ってるんだよ!」日本のブギを連中に見せつけてやろう!
◆
《三鷹》
『東京ブギウギ』を口ずさみながら、1人、愛助の笑顔を思い出す。
「スズ子さんの歌には、力がある。福来スズ子の歌声は生きる糧。生きる希望になるんやから。」
◆
《コロンコロンレコード》
スズ子・羽鳥・山下・佐原による協議 詳細
【決定事項】
・佐原の猛プッシュで、レコード発売から間を置かずワンマンショーを。長年業界でやってきた勘が働きまくり。都合よく日帝劇場、1日空きあり、仮押さえ済み。
・愛子は、人に任せず自分でみたい、とスズ子。ベビーシッターや、既に沢山お世話になっている麻里さんに任せるのではなく。スズ子の気持ちを汲み取り、子連れ出勤が決定。
◆
靴磨きの少年との邂逅。
語り「終戦から2年、町中には、まだ、貧困に苦しんでいる人々が、たくさんいました。」
少年の名は(字幕によると)達彦(演:蒼昴さん)
8歳。だが、学校には行っていない。1回、6円の靴磨き。お釣りはガメるたくましさ。
語り「終戦から2年、町中には、まだ、貧困に苦しんでいる人々が、たくさんいました。」
『東京ブギウギ』のピアノイントロが流れ出す。
羽鳥の言葉が頭をよぎる。
「これは、福来君の復興ソングであると同時に、日本の復興ソングでもあるんだ。」
米兵と靴磨きの交渉している少年を見るスズ子。
そして、ワンマンショーの稽古が始まる。
羽鳥の指導。
「もっとだ。もっと、いこう。もっと、いけるよ。もっと、もっと。」
「さあ、いくよ。」
「トゥリー、トゥ、ワン、ゼロ!」
●2/9(金) 第91回
《三鷹》
愛子をみつつ、洗濯物を干すスズ子。『東京ブギウギ』を口ずさみながら。
写真に話しかけ、愛助の言葉を思い出す。
「福来スズ子が日帝の舞台に戻てきたいうだけで、みんな感動するはずや。言うてるやろ。福来スズ子の歌には、力がある。」
ス「はよ歌いたいわ。」
◆
稽古場からの帰り道。
スズ子、りつ子、山下。
子供を手離したりつ子。
もらい子だったスズ子。
それぞれの思い。
自分も語ろうとする山下に、
り「ワシの話はいいの。」
和やかな3人に、声をかけるは、靴磨きの達彦少年。
りつ子を紹介するスズ子。
それを物陰から見ているのは…。
タイ子ちゃん?!
タ「・・・。」
◆
■昭和23年(1948)1月
ダイジェスト語り(三條アナ)「ブギの女王が誕生しました!」
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