ブログネタ:ブリーフ派?トランクス派? 参加中


大昔、私は父経営する町工場で働いていた。
仕事は主に納品。
つまりトラックを運転して荷物を運ぶ運転手だ。
トラックの運転は中々面白く、私は運転手仕事を楽しんでいたのだが、父が工場の閉鎖を決定し
別の事業を始めることに。
新しい仕事で父の秘書をやらないかといわれたが、私は運転業に未練があったので、別の就職先を探すことに。
実家に住んで毎日運送やっていると、遊ぶ暇が無いので、そこそこ貯金もたまっていた。
どうせ就職するなら、その前に遊んだり資格取ったりするのもいいかもな。
そんなわけで、私は合宿免許で大型自動車運転免許を取ることにした。
普通に近所の教習所に通ってもよかったのだが行ったことのない土地で
知らない人と接するのも、なんか楽しそうだ。
そして新幹線で教習所に向かった。
季節は夏。
教習所からの迎えのバスに一緒に乗り込む人たちは学生さんばかり。
その中で1人だけ、私と同年代の女性がいた。
宿舎も一緒で同室。
まわりのキャピキャピのりにイマイチなじめない2人はあっという間に意気投合。
その日のうちに仲良し子よし。
めぐちゃん、もよちゃんの間柄。
1日目の教習が終わり、一緒にご飯を食べたら、一緒にお風呂にだって入っちゃうもんね。
めぐちゃんはスタイル抜群の美人さん
うはうはだ。
脱衣所で服を脱いでいるといきなりめぐちゃんが言った。
「もよちゃん、あんた、なんてパンツはいてんの!」
実は当時、お尻にあせもができるのを防ぐため、わたしはぶかぶかのトランクスを愛用していたのだ。
「あ、これ?風通しが良くてキモチイイんだよ」
「しかも、あんたブラジャーしてなかったでしょ!」
「暑いじゃん」
「あんたねー…」
「トラック乗ってると蒸れるんだよね。そーいや、めぐちゃんて仕事何してんの?」
「あたし?ホステス。店が改装でしばらく休みなのよ」
「お店どこにあんの?」
「銀座」
めぐちゃんは銀座の高級クラブのホステスさんだったのだ。
道理で美人レベルが普通じゃないと思った。
しっかしめぐちゃん、美人だけど中身は凄く男っぽいオジサン女だった。
「ブラジャーしないから、乳がそんなに外向きになっちゃうんだよ!ブラしろよ!」
「めんどくさいしー」
「ガードルはかないの?」
「はかないよー」
「この硬さなら、ガードルいらないか」(すでに勝手に尻をもんでいる)
「きゃーきゃー」
そんなわけで(どんなわけだ)無事免許をとったあとも2人でドライブしたり、旅行に行ったりしていた。
家にも何度か遊びに行った。
当時、めぐちゃんは東京の某ネズミの国寄りに一人暮らしをしていたが
実家はすぐそば、近所は知り合いだらけ。
一緒にご飯を食べた後、最寄駅にめぐちゃんを送っていったところを
めぐちゃんとは中学からのつきあいの彼氏に見られてしまった。
見られただけなら何も問題ないのだが、彼氏は大きな間違いをしていた。
深夜、めぐちゃんが帰宅すると彼氏からの留守電が
「オマエ、今日一緒にいた若い男誰だよ!」
めぐちゃんは水商売だから同伴出勤とかもするけど
お客はオジサンだし同伴出勤するなら駅でバイバイはおかしい。
彼氏はめぐちゃんがプライベートで他の男と付き合ってると勘違い。
めぐちゃんは男なんかと一緒にいないから
「はぁ?」
と思ったが、彼氏に連絡してみた。
「俺はこの目で見たんだよ!相模ナンバーのシルバーのスカイラインに乗った男だよ!」
そこでめぐちゃんも、彼の勘違いに気がついて、あれは女だと説明したが聞いちゃくれない。
めぐちゃんは私に電話してきた。
「ちょっと、彼と会ってもらわないとダメだわ。全然信じないんだから、まったく」
もし、彼が見たという若い男が本当に女だったら
川崎のすんごい美味しい(けど高い)焼肉屋で、めぐちゃんとその『女』に焼肉おごると彼は言ってるらしい。
もちろん出向きましたとも。
その頃の私は髪型はテクノっぽいツーブロック。
すっぴんで大江千里っぽい黒い縁の眼鏡。
服はスカジャン。
車に乗ってる横顔だけなら、確かに男に見えたかも。


あの時の焼肉、おいしかったなぁ。