今は昔の車の

ランボルギーニ・カウンタックLP400S。とか、

三菱・スタリオンGSR。

厳密には上記の車種とは若干異なる箇所も有るのだが、これ等の車を見てあの映画を思い出される方は恐らく私と同年代か上の方かと思う。

キャノンボール「原題・キャノンボールラン」。

の1作目のオープニングの黒のカウンタックLP400。

それから映画二作目のキャノンボール・2のジャッキー・チェンと007のジョーズ役の俳優さんのリチャード・キールのコンビが駆る三菱・スタリオンターボ。

今見ても両車共に抜群にカッコ良い。

いやぁ~、全く良い時代の映画だった。

思えばこの映画は正にワイルドスピードの元祖みたいな映画だった。

派手なカーアクションに超豪華キャスト総出演のエンターテイメントな映画だった。

それに映画製作にはハリウッドのビッグネームの20世紀FOXと、あのブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフー映画で1970年代から1980年代前半に飛ぶ鳥を落とす勢いだった、レイモンド・チョウ氏率いる「ゴールデンハーベスト」の共作だった。

今じゃこんなお気楽で物騒な題材の映画すらもコンプラだかガンプラだかに引っ掛かっちゃうのだろう。

まだ車に夢を感じた時代の映画だった。

このキャノンボールからナイトライダー辺り迄が車に夢を感じた時代の映画やドラマだったと感じる。

残念だが、今の車に夢やロマンは感じ入る事はもう無い。

それはハイテクがまだ夢のテクノロジーの時代の映画やドラマだったから。

当時思い描いた夢のテクノロジーが具現化された現在の車は実際には恐ろしい程に正確でドライで、そこには人の夢やロマン等が介在する余地などは皆無で有る。

ナイト2000で描かれた自動運転システムや音声ガイダンス等は既に実現化した。

結局は夢は夢のままだから良いのだ。

初代ルパン三世を演じた山田康雄氏が徹子の部屋のゲストで出た際に、黒柳徹子さんから「貴方はもう虹を掴まれたかしら？」と質問されて、山田康雄氏はまんまルパン三世の喋り方でこう返した。

「そ~れが全然掴めません。でも、虹ってのはどれだけ追っかけても掴めないから良いんですよ。」と答えていた。

本当に粋な方だった。

生き方もルックスも全てがルパン三世その物だった。

夢は夢のままが良いのかもしれない。

いざ夢が叶った途端に人は夢から醒めてしまうのだろう。

幾ら過ぎた昔の事ばかりを思い出しても決して先には進めない。

だが、過ぎて行った時代の粋な夢やロマンや人の生き方は忘れてはならない。

昔の車のミニカーを眺めていたら、ふとそんな古き良き時代の事を思い出した月曜日の夜の私でした✨。

古き良き時代。