1993年の夏。当時モンキーで毎日あちこち走り回っていた私。

クソ暑い夏の日に地元の大きな川で持参したラジカセでビーチ・ボーイズを流しながら泳いで遊んだりしていた。

川で泳ぐのはお金が掛からないからだ。

当時まだ学生だった私にはプールやら海水浴場に行くお金も惜しい位に何時も金欠だった。

私が当時住んでいた実家から地元のメインストリートに出る為には、以前ブログに書いた「初代トヨタMR-2」に乗っていた伸二くんの家の側を通らないとメインストリートに出られなかった。

その為何時も伸二くんの家の横を通る度に横目で伸二くんのMR-2を「カッケ~なあ！」と眺めながら愛車モンキーで走り抜けた物だった。

気温は今の方が段違いに暑い筈だが、太陽の陽射しは何故か今よりも眩しく感じた。

あれから30年以上が経過した。

今年も夏が終わった。

9月に入りセミの鳴き声ももう殆ど聞こえなくなったのに、昼間の暑さは30年前の真夏に匹敵する程に暑い。

現実はビーチ・ボーイズのアルバム「エンドレス・サマー」の様に終わらない夏は無い。

だが、遠く過ぎ去ったあの夏の日の眩しかった陽射しと何処までも抜ける様な青空が今も心の何処かに記憶されている。

あの時のあの陽射しと空の色を味わう事はもう二度と無い。

今年の夏は今年だけの物。

来年の夏は来年だけの物。

当たり前の事だが、過ぎ去った夏はもう帰る事は無い。

今年も過ぎて行った夏に何か思い出は残せたのか？

この先何年後かに今年の夏を思い出す事は有るのだろうか？

30年前の夏の日の事に想いを巡らした時、ふとそんな事を考えた夏の終わりの昼の私でした✨。

ある夏の思い出