我が家のぼんやり長男、
小さな頃から脳内お花畑で、
夢の世界に意識がある感じ。
朝食も放っておいたら1時間かけて食べるとか、
何をするにも人様の何倍もかかります。
ただ適度に真面目で正義感も強い方だし、
性格も穏やかなので、学校の先生からしたら扱い易い生徒、
クラスの中では目立たない方ではないかと。
小学校では、地味な方だったと思います。
そんな、超ぼんやりしていて地味キャラの長男が、
髪を伸ばしたいと言い始めました。
私服通学だし、何の校則もない、
と言うか、ヘタしたら日本一フリーダム溢れる中学
なので問題はないのですが、
親としては、
地味キャラの君が、急にどうしちゃったの…
という驚きが微妙にあります。
発端は、髪が伸びてきたから切ったらと親が勧めたところ、
長男が、面倒くさいから、このままでいいかな~と
言ったことなのですが。
世界一ヒマな春休みを満喫する中学生のくせに、
(友達とのオンラインゲームと部活で)疲れた~忙しい~と連呼し、
何の予定もない日は、ずっと家でボーッとしてたい~と言い、
髪を切りに行くのも極めて難しいそうです。
(アホか)
そんなダラダラを繰り返すうちに髪も伸びて、
後ろで結べるかな?というくらいの長さになってきたら、
本人が嬉しそうに鏡を見ながら(やば…)
「髪のばそうかな~オオハシ(仮)も後ろで結んでて、
カッコイイんだよ」と。
オオハシ君とは、フリーダム過ぎる学校でも、
きちんと自分で勉強していて、めちゃくちゃ博学(だそう)で、
スポーツも結構できて、長男が学校で最も尊敬する友達の1人です。
文武両道の憧れの同級生がロン毛で、
長男みたいな平凡キャラもロン毛にしようかな!なんて、
海城や本郷にもし通っていたら、あり得ない展開。
(ロン毛禁止ですよね?)
きっと、ロン毛が禁止の学校だったら、
なんで表現の自由を制限されるんだ?!俺は自由だ!
みたいな、強い気持ちがないと、ロン毛にはしないはず。
逆に、何の制限もない学校だと、
文武両道の優秀な子も自由にロン毛だし、
長男みたいなボーッとした子も、ロン毛したいから、してみよっかな~
と大した深い思想もなく、思う。
軽いようで、
こういうバリアが最初からない環境にいると、
バリアを作る発想がなくて、良いなと思いました。
日本の中学では少し前だと、茶髪や天然パーマの子は「地毛証明」
を学校に出すということがありましたよね。(やば)
でも、例えばアメリカだと、様々な人種がいるのがデフォだから、
髪も、黒、ブロンド、プラチナ、茶色、全ての中間色あり、という感じで、
様々なものがあるのが普通だから、
一種類じゃないと駄目ということはないし、
だからピンクや水色に染める子もいるし、
逆に、一種類じゃないと駄目という発想自体抱いたことがないと思います。
それと同じで、ロン毛でもいい、服はジャージでもスーツでもいい、
という自由過ぎる環境にいれば、
物事に大して、自由であるのが普通で、
何かに制限しなければとか、
はみ出したら駄目とかいう発想自体が生まれないかと。
普通の地味キャラの長男が、中1なのにロン毛目指そうかな~
と言うのを聞いて、びっくりした一方、
「ロン毛は変わってる。目立つ。勇気のいるチョイス」というバイアスのない長男、
そういう環境である「開成じゃない方の御三家中」は、
すごく貴重な環境のような気がしてきました。
(仕事のできない私が、いつも自分に絶望するのが、
勝手に『コレは駄目なハズ』と思い込んで制限を作り、
本当に自由な発想でプロジェクトなどの提案をできないことです。
自由なマインドでいる事って、本当に大切だと思います。
仕事だけでなく、人生の選択をしていく時でも)
しかし、長男はこのまま、
金田一少年みたいになっていくのでしょうか…
(心が自由なのはめでたいのですが、
親の目からどうみても、ロン毛は似合わない…)
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