キミはこの場所を知らないけれど

キミへの手紙をここに記させて欲しい。





思えば最近の私は、キミへきつい言葉ばかり投げかけてるね。

ごめんね。本当は素直に喋りたいんだけど

どうしてもキミには男らしく、しっかりとした性格に変わって欲しいんだ。




私もキミも

決して”健康”な体では生まれなかった。

お互いハンデがあるけれど、キミの方が私より遥かに辛いのは分かってる。

だからこそ、強く、強くあって欲しい。

頼りないキミから、たくましいキミに変わって欲しいんだ。



キミの隣にいるのは

タカ兄だったはずだった。

だけどね、タカ兄の代わりに私が生まれてきた。

タカ兄とは逢ったこともないし、どんな人か知らないけれど

彼もきっと私と同じこと、君に望むはずなんだ。



昔は力の加減なんて全く考えずに

私を傷つけてばかりだったね。

あの頃は怖いと思ったけど、今は全く恨んでいないよ。

兄妹やから、喧嘩ぐらいするだろうしね。



そんなキミも今は

私に手をあげなくなった。寧ろ優しくしてくれる。

嬉しくもあるけれど、


優しさ故に、人を信じ過ぎてしまうキミの事が心配でしかたないんだ。

キミが私に優しさをくれる代わりに

私がキミを助けてきたつもりだよ。




今日の事、キミの口からは決して聞くことはないと思う。

母から聞いたんだ。


その時の様子を想像するだけでも、キミの心はすごく傷ついたはずだ。

どんなに嫌な事されても、決して信じる事を止めなかった

キミの想いを踏みにじった奴らは、本当に許せない。


”最近の人は常識がない人間が多すぎる”


本等でよく聞く言葉。本当にそうだと思った。

奴らは常識がないとは思ってたけど、ここまでくるともう…


力じゃかなわないと分かってても話を耳にした後、すぐに抗議しに行きたい衝動にかられたんだ。




だけどさ、私達家族が動いても仕方ないんだよ。

人を信じるのは素晴らしい事。

だけどね、相手の心につけこんで、傷つける人は信じちゃいけない。

戦ってほしかったんだ。



この世界で、キミの事、2番目に分かってるつもり。

母にはかなわないけれど、夜遅くまで仕事に行ってる父よりかは分かってるはず。

どんなに腹がたっても、裏切ったりせんから、見捨てんからさ、


変わることを恐れないで

たくましく生きてほしい。



私、素直じゃないから、直接は言わないけれど

影からずっと見守ってるよ。