親に対する思いって、兄妹によりだいぶ違うんですね。

 

 

 

わたしがまだ小学生の時、

 

 

 

 

背の高い中学生の兄と、背が低い母が、なにやら言い合いをしている。

 

 

 

 

いつものことなので、わたしの耳には内容は入ってこない。

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

いつもより、

 

 

 

 

エスカレートしているような、

 

 

 

 

 

気になり、内容はわからないが、こっそり様子をうかがっていた。

 

 

 

 

その時、

 

 

 

 

 

背の高い兄が、座っていた母の髪を上から鷲づかみにして引っ張っているじゃないですか、

 

 

 

母は声も上げずに、兄を睨みつけながら、その手を上から握っていた。かなりの緊迫状態。

 

 

 

わたしはすかさず、無言で、その鷲づかみしている兄の手を握り、それ以上引っ張らないようにした。

 

 

 

 

 

 

兄はスルリと手を離した。

 

 

 

 

 

 

そして何も言わずにその場を離れた。

 

 

 

 

 

わたしも母に声をかけるでもなく、その場を離れた。

 

 

 

 

 

わたし心の声【ふぅ~おおごとにならなくて良かった、、、】

 

 

 

 

 

わたしは子どものころから、母が兄を優先しているように思っていたので、

 

 

 

 

 

わたし心の声【先に産まれた人はいいな~、わたしがいない数年間は、両親と兄だけの想い出がある】

 

 

 

 

アルバムを見ては、「この時は〇〇に住んでいたんだ、〇〇へ行ったな~」などと話をしていた。

 

 

 

 

 

それが、羨ましかったのと、なぜか悲しかったのと、

 

 

 

 

兄に嫉妬していたのでしょう。

 

 

 

 

 

兄は20歳になると家を出て一人暮らしを始めたので、

 

 

 

 

 

それ以降は憧れていた、両親と私の3人暮らし。

 

 

 

 

兄とはそこまで仲良くはないので、あまり話もしてこなかったが、

 

 

 

 

 

だいぶ年月も過ぎ、大人になり、

 

 

 

 

 

たまたま用があり逢った時に少し話をした。

 

 

 

 

 

「そういえば、俺、あの人好きじゃなかったんだよな、いちいちうるさかったし」と

 

 

 

 

母のことをあの人呼ばわりしていました。

 

 

 

 

 

わたし心の声【え~、そうだったの~】とビックリしました。

 

 

 

兄は母に似て、字がとても綺麗で、反対にわたしは父に似て字を書くのが苦手で下手。顔も兄の方がぱっちりおめ目で背も高く、スポーツもできて、、、

 

 

 

なんて、よく比較して思っていました。

 

 

 

 

 

わたしは今まで何に嫉妬をしていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

そういえば、母が病院に入院している時も、兄はお見舞いに来なかった。

「お見舞いに行ってくれる?」とわたしから伝えて、かろうじて1回来ただけでした。

 

 

 

 

なるほど理由がやっとわかりました。

兄は母が嫌いだったので、お見舞いにも来ないし、若くして家を出たのでしょう。

 

 

 

 

 

兄妹でこんなにも、親に対する思いが違うとは思ってもみなかったです。

 

 

 

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