人が信用できないって思ったことありますか?
こんなことがありました。
小学校低学年のときに、近所のお友達Nちゃんと遊んでいたとき、
Nちゃん「今度、わたしの誕生日会があるから来てくれる?」
わたし「ん~、、、」
大勢の集まりに幼いながらコンプレックスを持っていたので、迷いました。
それは
幼稚園の合同誕生会のときのこと、
みんなでわいわい遊んでいて、その裏で親たちがお料理やケーキなどを作っていました。
わたしは、みんなの動向をみていて、そろそろみんなも飽きてきたころだな~と思っていました。まだ裏では親たちが準備をしている最中だし、子どもたちだけで何をしてようか?何か言わなくてはと焦り
なぜか勝手に、口を突いて出た言葉は
わたし「そろそろ、プレゼント交換しようか~」でした。
その言葉に、他の子たちが、わしゃわしゃ自分の持ってきたプレゼントを持ち寄ろうとしていました。
あら、みんな素直すぎやしませんか~、なにげなく言った言葉で、全員が動いたものだから、
一人の親Aが気づき、「なにしているの?」と声をかけてきました。
こどもA「プレゼント交換」
親A「まだよ!」
みんな一斉に、シ~ンとしました。
親A「誰がそんなこと言ったの!」
こどもB「りよこっちちゃん」
こどもC「りよこっちちゃんがプレゼント交換しようと言った」
と名指しで暴露され、
親Aがわたしだけに向かい「まだ準備しているでしょ!プレゼント交換はまだ」と
一人だけ叱られるはめに、、、
【あ~気遣いで良かれと思って言った言葉で、叱られるとは、しかもわたし一人が悪者で】って思ってしまい、その後の誕生日会はちっとも楽しくなかったということがありました。
それ以降、誕生日会には参加していなく、今回のお誘いだったので、怖さもありました。
Nちゃんは、こうも付け加えました。「わたし、えんぴつにつけるキャップが欲しいの、それをプレゼントで持ってきてくれたら嬉しいな~、他にはなにもいらない」と言うではないですか。
えんぴつキャップは値段も安いし、貧乏な我が家でも購入できるし、それを持って行けばいいのね。と素直なわたしは言葉どおり受け取りました。
母に誕生日会に参加することを伝え、えんぴつキャップを購入しました。
購入後、母は「本当にそれだけでいいの?」とわたしに聞きました。
わたし「Nちゃんがそれが欲しい、それだけでいいって言ってたから」と伝えました
当日、えんぴつキャップを持って、誕生会に参加したら、10人ちかくの子供たちが来ていました。
誕生日会も半ばでプレゼントを渡すことになり、順番に一列に並び、その子に貢物でも渡すような形で、列は前へ前へと進んでいきました。
他の子たちは、ちゃんとしたプレゼントを持っており、【えんぴつキャップだけなんていませんでした】と思っていたら、
前の子が、わたしと同じえんぴつキャップとハンカチをセットで渡しているではないですか、、、
Nちゃん「えんぴつキャップだけでよかったのに~」
前の子「お母さんがこれも持って行けと言ったから」
きっとその子にもわたしと同じように「えんぴつキャップのプレゼントでいいよ」と言っていたに違いない。
その子はお母さんのファインプレーでプラスアルファ―でハンカチをつけてきていたが、、、
わたしは母の言葉も受け入れず、えんぴつキャップだけ、、、
その場を逃げ出したくなりましたが、それさえもできない自分がいて、列はまた前へと進み。とうとうわたしの番です。
わたし「プレゼントこれだけしかないけど、おめでとう」
Nちゃん「ありがとう、これ欲しかったんだ~」と、、、
【さっき前の子に同じえんぴつキャップ貰っていたよな~】と心で思いながら
なんだか、恥ずかしさと悔しさと、【本当にNちゃんはそう思っているの?】と人の言葉を信じられなくなっていました。
家に帰ってから、母にそのことを伝えたときに、「だから昨日言ったじゃない、本当にそれだけでいいのかって」
、、、
この【恥ずかしい・悔しい・悲しい・怒り】はどこにぶつけたら良いのか、【自分が悪いの?】「プレゼントはえんぴつキャップだけでいい」の言葉を【信じた自分がバカだ】
もしくは
「これ欲しかったんだ~」の言葉は【貧乏なわたしをバカにしていたのでは?】
同じことを言っても【ほかの子は気を使って+ハンカチを持ってきているが、りよこっちちゃんは、これだけか~】と思われているのでは?とか
頭の中をぐるぐるしていました。
時はたっても
【人の言葉は信用してはいけない】と疑うことを長い間もっておりました。
黒ずみカッコ(【 】)の中の心の声は、本当は誰が言っているの?
わたし? もしくは 母?
確実にNちゃんではない。Nちゃんは本当にえんぴつキャップが欲しかったのかもしれないし、それはいまとなっては不明ですが、、、【騙されたと疑っていた】のは、自分自身の心だったのでしょう。
長年その【人の言葉は信用してはいけない】が、何かと脳内でループしていたんですね。
ずっと、【人の言葉を信用してはいけない】と思いこみ、苦しんでいたわたしにお疲れ様と言いたい。