こんにちは!

韓国狎鴎亭モウリム医院自毛植毛センターでございます。

 

本当に多くの方がつむじの密度補強のために病院を

お探しなのですが、このつむじの植毛、本当に難しいです。

やたらに植えたら、むしろ痛い目に会いがちなので、

本当に適切に移植が必要な患者様をよく選んで

移植をしなければならず、できない方には確実にできないと

申し上げなければならないのですが、

今日はつむじの植毛をするのにぴったりだった患者様のケースをレビューしながら、どのような理由で移植が可能であり、

どのように手術を計画すべきかについて

一度語らせてみたいと思います。

 

 

 

上記のビフォーとアフター写真の撮影は手術前と手術翌日で、
完全に同一な条件下撮影されていることを明らかにします。
自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、
くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常
生着率低下などがあります。



まずはこちらの患者様の場合、ヘアラインのM字埋めと

つむじ植毛を同時に行われましたが、ヘアライン埋めは

まぁ簡単なことなので簡略に見て通ってみたいと思います。

額自体の骨格も後ろに流されるような緩やかな傾斜を

お持ちでしたが、このような場合、少しだけでもヘアラインが

上に位置したらすっぽり流される感じがしがちで、ヘアラインの中央部分を少し下げながら、M字部位を 矯正するために全体的なヘアラインをもう少し平らに作らせていただきました。

​さ、それではつむじの方について一度考えてみたいと思います。

この方の場合、他の多くの病院で男性型脱毛症(AGA)を

診断されて来られたということでしたが、典型的な形態の

男性型脱毛症が進行しているわけではなかったです。

普通、後頭部の毛髪が1つの毛包から、いくら多くの本数が

出るとしても、3本、4本程度までが出ることがありますが、

患者様の場合、あるところでは1つの毛包から5本以上が出る

こともあったり、毛包間の間隔が不規則にかなり遠く、

肌の色もかなり彩度が低く、明るい傷組織の感じがしました。

​また、脱毛症の領域の分布が非常に非特異的でした。

これは遺伝によって徐々に悪くなる形の脱毛症というより、

何らかの原因の炎症により肌が崩れて再び回復しながら、

毛包が併合したり、固まったりし分布が変わるなかで

不規則に空きが多く生じるようになったと判断できました。

継続して進行をする脱毛症ではなく、一回性イベントによって

パッと悪くなった後、それによって空の状態がずっと維持されてきたのですね。

​案の定、患者様にお尋ねしてみたら、幼い頃とてもひどく頭皮に

炎症が生じたことがあるとのことでした。

おそらくそれによって生じた変化だったでしょう。

​このような場合、かなりの空きが生じるしかなかいのですね。

​左右のビフォーアフター写真を見ながら

比較してみたいと思います。

 

 

まずは全体的な姿です。

左のビフォーの写真を見ると、つむじや分け目の部分が

はっきりと透けて見える感じがありますよね。

​右側は手術後の様子です。

​私は切開法にするとしてもかなり短く、3-4mm程度に髪を剃って

移植をする方ですが、それで手術直後に体積感やボリューム感はちょっと少な目です。

​切開をするのにあえて毛髪を短く剃り、移植をする理由は


まず、髪の毛が長いと余計邪魔になるだけで、ちょっとずつ

触れながら抜けてしまう可能性だけ高まると思うからです。

​重要な生着の時期には、非常に小さな刺激でも生着にとても

悪い影響を及ぼすことができるでしょう。

​移植した毛髪にやっと血管が育ってきて、ほとんど治っていく

中で毛髪が1mmでも動かされたら、毛髪に入る細い細い糸血、

全部切れちゃいますね?

髪が長ければ、余計にシャンプーする際周りの髪に触れて、

あるいは水圧によって流されるようになる可能性も

より高くなるでしょう。

​(そんな理由で、個人的にロングヘア移植はなぜ行われている

のか…よく分からないです。寝る時、動いてたらどこか枕に

押されることでもあったら…?!)

​第二に、髪の間の間隔をより正確に把握することができ、

均等な間隔で植えるに良く、手術時の視野が

あまり隠れないからです。

​当然の話ですが、手術をするときに視野は明確に確保できれば

できるほど良いです。

​非切開をするときすっぽり全部剃ってしまうのがノーカット

非切開法に比べて採取速度がより速いのも、採取しようとする

毛包と周辺毛包との関係を素早く把握し、すぐに次の採取する

毛髪に進むことができるからでして、 ノーカット非切開をする

時もどうせならテーピングをする理由も、全て視野を円滑に

確保し、正確に採取をこなすためです。

​移植をする時も同様に、植える毛包ごとに長い毛髪がついて

いると、一本を植えるたびにそれだけの視野がより隠れて

しまい、もう少し不便になるのですね。

たまに切開法はカットを短くする必要はなく、長く残して

移植をすることができ、この時毛髪のカール(curl;曲がる方向)を観察して植えることができるのでより自然なヘアラインを

作り出すことができると言いますが、事実、大きい意味は

ないと と思います。

もしカールを合わせないと、後で毛髪の向きが変に生えるようになったら、短くカットをして採取された毛髪を植える非切開方式で移植をした人たちは、全部髪が勝手に変に生えなければ

ならないということなのでしょうか?


しかし、実際にそうではありません。

毛髪は成長し始めた瞬間から大抵重力の影響を受け

曲がるようになりますが、植毛器が皮膚を刺して入った

方向だけ同一なら、移植毛のカールの方向は美観の上

大きく影響がありません。


さて、またつむじの植毛語に戻ってみたいと思います。

 

 

もう少し拡大してみましたが、左側を見ると明らかに透けて

いる部分があります。

​普通、脱毛症が進行している場合なら、あんなに不規則に空いているところに毛包の痕跡でもあるはずなのに、ご覧の通り

とても綺麗に空いていますよね。

​正常に均一に毛包が分布する中で毛髪が脱落して空白が不規則に存在するのではなく、最初から均一にならないよう毛包が

分布するんだということがわかります。

右側のアフター写真では、大きく空いているところだけを

探しながら髪を植えてあげたことが確認できます。

根の位置だけを見ると、左側よりはるかに規則に毛包が存在するようになったのも見えますね。

 

 

もう少し拡大してみるとこんな状況ですが、

左側の移植前と右側の移植後の毛包分布の差を

一度確認してみたいと思います。

 

 

あまりに多いので、おおよそ中心部にある毛包の位置だけ

点を一度打ってみましたが、

​移植毛と既存に存在する毛髪の区別なしにすべての毛包の位置に点を打ってあげました。

そして背景を白に処理してみると…

 

 

 

左側にはまばらに大きく空いているところが多いのに対し、

右側には比較的均一に毛包が分布するようになりましたね。

「空いているところを見つけて埋める」という目標に合わせて

うまく進んだ手術だと判断することができると思います。

​いつも強調するものですが、ある程度健康な毛髪を持って人の

つむじ密度を補強することはまばらに空いているところを埋めてあげるくらいで行うべきでして、既存に毛髪が正常な間隔で

生えている所の密度をさらに上げることを目標と決める事は

過欲になります。

​後頭部から持ってきた毛髪の状態が非常に優れた患者であれば、非常にきちきちにさせることが目標であれば、むしろ埋めようとする部位がまったく空な場合が、微妙に毛髪が生えている場合に比べより簡単です。

​毛髪がある程度生えている部分を全体的に全部植え付けるというのは…既存の毛髪はただ全部あきらめるということですが、

かなりの無駄だと思います。

​後頭部の毛髪を無限に持って来ることはできないので、

最小限の毛髪で、最大の効果を出さなければなりませんね?

​髪が余裕で多いのであれば、どのように手術をしても難しいことはないだろうし、どの部位でもただ最高密度に全て覆って

しまえばいいのですが、そのようにはいかないですね。
 

 

こちらの患者様の場合、つむじ状態が非常に特異であったため、典型的に移植にとても容易なケースだとは言え、一般的に

男性型脱毛症が進行している患者様の中でもこのような形態で

脱毛症が進行する場合があります。

 

 

脱毛症が進行すると、同じ男性型脱毛症診断名であっても、

左側のように全体的に細くなる形に進行するタイプもあるのに

対し、右側のように一部の髪だけが選択的に細くなる場合も

あります。

​今回レビューさせていただいたケースは、

右側と同じタイプに属すると見ることができるでしょう。

​つまり、右側と同じ形で進行し空いているところがはっきりと

存在する場合は、一般的に密度増加のための自毛植毛を

十分に考慮してみることができます。

​もし脱毛症が進んで透けては見えるけど、

左側と同じ形で進行していたら?

​そのような場合、植毛を決定するということは、既存に存在する細毛をすべて諦めて新たに植えるという覚悟をしてから手術を

開始しなければならず、この場合植毛を通じて得られる得と

損を正確に計算して明らかに利得と判断されたときだけ

手術を進めるべきです。

つむじの植毛に関していくつかの投稿をしましたが、

それでも本当に難しいです。

ただ置いておくには不足しているように見えるし、

でも植えるには微妙に見えるし…

患者様の方々の自毛植毛に対する期待度は高いし…

十分な会話を通じて、患者様がどんな目標をお持ちでどれだけ

期待をされているかを正確に把握しなければならないですし、

現実的に可能な範囲がどこまでであるかも正確に分析しなければなりません。

今週も「植毛するには微妙なケースです」と返した場合が

いくつかありましたが、

「なぜ私は明らかに透けて見えるのに植毛ができないというのか?」 についての疑問を抱かれていた方々がいらっしゃったら

何卒この投稿がお役に立ったことを願っています!

 

 

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