こんにちは!狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センターです。

 

通常3ヶ月目に暗黒期が来るという事実は皆様よくご存じですが、

実際に経験してみるとかなり慌てられる場合が多いです。

​​単に移植毛だけ抜けるのではなく、周りの毛髪も一部一緒に抜けたり、

さらに赤いニキビ、毛嚢炎も起こるので…あまり見栄えがよくなくなりますね。

一言で言ってめちゃくちゃな状態に進んで行く段階なので…

心の準備をしっかりとしていただかなければなりません。

​​今日はヘアラインに自毛植毛をちょっとの毛量で受けられて、

9ヶ月目をお迎えになった患者様のケースとともに、

月ごとにどんな変化を経験することになるのかについて一度調べてみましょう!

 

上記のビフォーとアフター写真の撮影は手術前と手術9ヶ月後で、
完全に同一な条件下撮影されていることを明らかにします。
自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、
くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常
生着率低下などがあります。

 

まず、結果自体はとても無難に上手くいきました。

 

典型的なDタイプの毛流でして、ヘアラインの中央部分は

右上方の逆方向に上がる形で毛髪が生えるようになり、

​左側のM字部位はかなり下に下がる方向で、

右側のM字部位はすっかり自然に流れる形で髪が生えます。

​​女性の場合なら、左側のM字部分の毛流を外側に出して矯正を行いますが、

男性の場合はあえてそうする必要がありません。
 

既存の毛髪の方向そのまま植えてあげれば無難ですね。ニコニコ

 

 

後頭部の傷は少し鮮明に見えます。

​​人によってあの傷が今のように白く鮮明にできたり、

もう少し細く鋭くできたりして、ある方々はまったくできないこともありますが、

​​皮膚が傷を回復させる過程で、どのくらい傷跡組織に変化をさせる

性質を持っているかによって少しずつ変わることはあります。
 

しかし、傷跡基準の上下に脱落した毛髪もなく、

すっきりとうまくいったのでスタイリングをするに

まったく問題になる部分はありません。

さて、もう手術経過による変化を一度ご覧いただきたいと思います。

 

 

手術前の様子です。

​​M字が少し凹んでいて、ヘアラインにも密度がちらちら透けて見える部分があり、

これを矯正することを計画しました。

 

 

手術直後の様子です。

​​既存の毛髪の方向へ正確に従って植えてあげました。

​​この手術直後から約2週間までの回復期間の様子は、

人によってかなり異なることがあります。

​もっとも大きい差を作る部分は、植毛した毛髪の近くに血がどれだけ

漏れ出るのかの違いではないかと思います。

肌がモチモチ(?)しててハリの良い方は、

毛髪を植えるために太い植毛器の針が肌を突き刺して

肌の中に毛髪を置いて出たとき、その場を良い弾力ですぐに復元して

しっかりと嚙みついてしまうので血があまり出ないのに比べて、

​肌が弾力が落ちてばさばさしたり、硬くて弾力が落ちる方々は、

植毛器の針穴が早く復元できなく血がじわじわ漏れる傾向を見せたりします。

​この時出る血が多ければ、血のかさぶたがか沢山できるようになり、

こうなりますと…その血のかさぶたを2週間の間除去しないように

申し上げておりまして、汚い状態で2週を過ごさなければならないのです。

 

 

約2週間目の抜糸の日に来院された際の様子です。

​​血のかさぶたがあまりできなかったため、抜糸の日の様子も比較的綺麗ですね。

​肌が全体的に赤くなる場合にも多くできることも、できないこともありますが…

こちらもやはり肌質によって千差万別なので、

一括でどうなるのかを申し上げることは難しいですね。

 

 

1ヶ月目の経過を見に来院された際の様子です。

 

少しずつ移植毛が脱落し始めるところが見えていますね。

 

 

3ヶ月目の暗黒期ピーク時の様子です。

​このケースの患者様の場合、約5割程度が抜けたように見えますが、

沢山抜ける方々は本当に一つも残さず全部抜けることもあります。

​一般的に高密度に植えたり、毛髪が集まる形で植えられた場合、

暗黒期の脱落がよりひどくなることもあります。

​1ヶ月目まで見たら綺麗だった肌がむしろ少し赤くなったようでもありますね?

​​2週目から3ヶ月目程度までは、移植毛の脱落も植毛部位を醜くさせる原因ですが、

ランダムに生じる毛嚢炎も持ち分が結構あります。

​​毛嚢炎の発生頻度も患者様の肌質によって千差万別に差があり、

一般的には抗生物質軟膏で調節が可能ですが、

ひどい場合には経口抗生剤を服用される必要なこともあります。

​ひどくできてご心配な場合は室長さんに写真も一回送ってみて、

病院に来院して経過も一度見てもらったが良いですね!

 

 

6ヶ月目の様子です。

​暗黒期の時、髪がすっかり全部抜けて「これは間違っているのではないか?」

 と感じていた場合でも、不思議に髪がすくすくと育って生えてくるのが見られます。

​​(教訓:3ヶ月目に暗黒期の影響が大きいとしてもとイライラすることはない。)

​結構生えてくるものはすべて生えてきましたが、

まだ長さが短くてちょっと細く生えているので

スタイリングが完全にできるわけではありません。

​​ちょっと整っていない雰囲気ですね。

 

 

9ヶ月目の様子です。

​事実6ヶ月目までもある方々は「すでに完成したんじゃない?」 

とおっしゃるほど豊かに生えてきたりしますが、

​​それでもよっぽど見栄えが良くなるためには9ヶ月程度はかかりますね。

​結構長さも長くなり、大体のスタイリングもできるようになる時期と見なされます。

​​しかし、また9ヶ月と12ヶ月目、つまり1年の経過はまた違ってきます。

​事実上、生着という過程は約1週間以内の時期にほぼ完全に行われるものであり、

その後の過程は手術の結果に大きな影響を与えることはありません。

​​それでも我々があえて自毛植毛結果の評価を1年後にする理由につきましては...

この一連の過程をご覧いただいたらご理解いただけると思います。

​​単純に毛髪がどれだけ生着したのかを超えて患者様の顔によく似合うか

どうかを見るには、このように待っていただく過程が必要なのですね。

​​普通1ヶ月に約1cmほど毛髪が育つと言われているので、

1年で大体10cmほど成長してからヘアスタイリングが良く仕上がるようになります。

1年経過は当然6、9ヶ月経過よりも良くなるだろうから…

実は6、9ヶ月経過が既に優れていれば1年経過をあえて比較する必要は

あまりないとは思います!

 

 

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