こんにちは！狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センターです。
手術をしていると本当に様々な毛類を見ることができます
今日は一般的にもっとも珍しくなく見られる毛類の類型につきまして
語ってみようと思います。
まず、10名様の中5‐6名様に該当するもっとも珍しくなく接することができる
毛類はなんとAタイプです。
ほとんど多くの場合、左側Ｍ字を中心に反時計回りに曲がる感じに
生える場合ですが、
右利きの医者の立場としてはもっとも手術しやすいケースです。
植えた後に左側のM字部分に自然に分け目が形成されるので、
同じ密度に植えても左側が少し空いて見えるという短所がありますが…
その以外は大抵無難です。
Bタイプも無難~ですね。
毛髪の方向が下に向かって生えて、真ん中を基準として両方に
伸びていくので、左右差を合わせるにも簡単です。
個人的にあまり好きではありません。
ヘアラインのセンター部分が分かれる形になってしまって、
毛髪が下に向かって生える場合、患者様が鏡で見た時に
目線の方向と似ていて透けて見えるからです。
ヘアラインのセンター部分が透けて見えるーということを
もっとも言われやすい流れですね…
手術直後には何かとても綺麗で良さそうだとは言えますが…
あとから毛髪が長く成長した時に見ると
少し単純で面白さがないと表現できますかね…
女性の場合、M字及び左、右こめかみ部分の毛流れを作るには
とても便利で良いです。
Cタイプはヘアラインのセンター部分に逆方向に毛髪が生えるケースになります。
逆方向に毛髪を植えるのは少しややこしいですが、個人的に非常に好きなケースです。
生着が完了した後ラインを見た時、意外ともっとも自然で綺麗に見えるからですね！
もちろん、ある程度の屈曲と密度の変化を作りながら植えることにより
ナチュラルに仕上がるということでして、無神経に一直線に
植えると他のタイプよりもっと不自然に見えることになります。
下記のケースをご覧いただきながら一度説明させていただきたいと思います。
上記のビフォーとアフター写真の撮影は手術前と手術6ヶ月後で、
完全に同一な条件下撮影されていることを明らかにします。
自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、
くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常
生着率低下などがあります。
ぱっと見る限りは「ほぼ一直線に植えたんじゃないの？」と
思われることもありますが、
こういう一直線の感じとははっきり違いますね！（この写真は自分が手術した
写真ではなくて、他病院で手術がうまくいったケースで広告している写真を引用したものです。）
戻ってきて、今回の私が手術した患者様の症例も
一直線に植えているようですが…実際に手術はどういう風にしたのか、
手術直後の様子をご覧いただきたいと思います。
手術直後の様子です。
結構屈曲もあり、特に屈曲の中でも毛髪がつんつんと飛び出て
植えられている部分もあったりしていますね？
このくらいの屈曲を作ってあげたからこそ後から見た時
「ナチュラルな一直線」に見えるのですね。
最初から「私はヘアラインが一直線になってほしい」と思い
一直線に整然に植えてしまったら、上記に引用してた「他の病院のケース」の
写真みたいになってしまうのです。
こう再度見ながら比較してみましょうね…
とにかく結論は、綺麗に良く植えると本当に自然で綺麗ですが、
ひょっとして一直線に植えてしまったらとても人為的になる
可能性がある毛流れのタイプだと思っていただければと思います。
Dタイプはわたくしがもっとも大好きな毛流れのタイプです。
AタイプとCタイプの長所を全て集めてある毛流れでして…
真ん中の部分はちょっぴり側面逆方向に生えるケースです。
こういう流れはまず、ヘアラインの髪際とこめかみの流れが
連続的に綺麗に良く繋がるタイプです。
BタイプはM字部分が過度に下の方へ落ちていく感じがあることに比べ、
Dタイプは横へと流されるような感じで生えているので、
こめかみのラインも理想的に良く作られます。
特におでこの形が綺麗な場合、毛髪がぱあっ‐と爽やかに
生えてる感じがすることもありますね！
男女関係なく綺麗に形を作ることができまして、
完全に逆方向に生えるわけでもないので植えるにもそれなり便利です。
そしたら結論は？！
普通はA、Bタイプのように下の方へ毛髪が生えたほうが良いと
お考えになる傾向がありますが、逆方向に生えるタイプのほうが
技術的に上手に植えるだけで密度感ももっと良く見えて、
ラインももっと綺麗でナチュラルに仕上がるので、
ご本人のヘアラインの毛髪が逆方向に生えているとしても
わざと正方向に矯正しようとする必要はないということです！
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