ただ、そもそも、ねじまき鳥クロニクルも海辺のカフカも読んだことがないため、
まずはねじまき鳥クロニクルを読んでみることにした。
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)/村上 春樹

¥540
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読み始めると、冒頭、スパゲティをゆでながら主人公がFMにあわせて口笛でふいている曲「泥棒かささぎ」が気になったので、ネットで検索してみたら
ニコニコ動画にUPされていた。
本にも、ロンドン交響楽団と記載があるので、クラシックであることは
わかっていたが、実際聞いてみるのと想像だけで読むのでは臨場感が全く違う。
出だしは曲の盛り上がりで電話のベルが鳴るのだが、実際に聞いてみて
この部分だなとわかって勝手にニヤリとした。
そりゃ、スパゲティも大事だし、曲も盛り上がってるし、電話無視したくなるのもわかる。
今回、本に書かれている曲を聴きながら実際に読書するという体験にちょっと感動。
ニコ動にも「ねじまき鳥クロニクル」を読んでアクセスしているコメントが多数ある。
ていうか、ほとんどそれなのかな。
そういう意味では村上春樹の本がこの曲を現代読者に有名にしているなあ。
コメントで「こんな曲聴きながら茹でれるか」「高度な口笛技術」とあるのは笑った。
ニコ動で、読者は音楽と本をリンクした新しい共有体験ができている気がする。
この動画にもあるが、「泥棒かささぎ」はオペラ(歌劇)で
ストーリーがある。
まだ冒頭しか読んでいないからわからないが、
この「ねじまき鳥クロニクル」の第一部「泥棒かささぎ編」は
そのオペラのストーリーがすこしベースにあるんだろうか。
あと、冒頭に「1984年6月から7月」とあって、
まさに「1Q84」が題材の1984年だったので、関連しているのかな。
ネットで調べればすぐわかるのだろうが、ここはあえて知らずに読んでいきたい。
1Q84を読むまでにはまだまだかかりそうだ。。。
主題とは関係ないが、村上春樹の文章はしゃれていて、コーヒーを飲みながら読むのに
あっている。しゃれた文章といえば、伊坂幸太郎もしゃれている。
似ているわけではないが、しゃれた文章って、なにがしゃれているのだろう。
このへんは改めて書いてみたい。