マーケティング2.0を読んで | MovingPlanet(惑星ブログ)~時をかける物語旅行~

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本、漫画、映画、音楽などの感想。
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磯島 大, 廣中 龍蔵, 関 信浩, 神原 弥奈子, 棚橋 弘季, 清田 一郎, 北村 勝利, 飯塚 正治, いしたに まさき, 渡辺 聡
マーケティング2.0

久しぶりにビジネス本のレビュー。


Web2.0が話題になる中、マーケティングの視点で最新のマーケティングを

総括した本。


各分野のエキスパートな方々がそれぞれのテーマで書かれている。


なかでも面白かったのは

みたいもん!! を運営している

ライターのいしたにまさきさんの章で

「ipodを使いたいからPCを買うという人たち」

という章。


女の子がいしたにさんに

「わたし、ipodを使いたいからパソコン買おうと思うの!

どんなパソコン買ったらいいかな?」

と聞かれ、腰をぬかしたという部分。


これ、ありそうだし、実際あるんでしょうね。


単に普及するだけでなく、それを利用したいがために

普通なら障害となって購入しない壁までも乗り越えてしまう

恐るべしipod。


でも、この例のように皆がパソコン買うわけではないから

ソニーのネットジュークやパナソニックのように

PCがなくても録音できる!とかいう訴求の仕方も意味があるし、

このipodの力を利用したソフトバンクの抱き合わせ戦略も出てくるんだろう。

(ソフトバンクはほんとはipod携帯をつくりたかったのかもしれないが)


そして携帯音楽プレイヤーが広がる余地もまだある。

ますますこの分野からは目が離せない・・・!


他の章も具体的事例と共に掲載してあり、非常に参考になった。


同じく著者の一人であり

清田一郎さんはニフティのココログを立ち上げた方で

経験に裏打ちされた内容は説得力があった。


「プロモ2.0で大事なことは「不自然さ」を与えないこと、

そのために「自分でマーケティングを行うこと」」


・・・これは共感できる。いくら本を読んでも実践が大事なのは

全てにおいてそうだが、ネットでのサービスは特にそうだろう。


清田さんは自身で運営している小鳥ピヨピヨ

執筆陣のパートから、興味深い部分を、
1行ピックアップしているので

まだ読んでない方は参考に。


というわけで、マーケティングにかかわっている方には一読の価値アリです!