マキシマム ザ ホルモン/予襲復讐 | Uguisu's Valley

Uguisu's Valley

買ったCDの感想・レビュー(と少々の雑記。。)を自分が忘れないために書き留めるブログです。

Release:2013/07/31 Country:Japan
Genre:Mixture/Loud Rock
score 86/100

$Uguisu's Valley

日本のミクスチャー/ラウドロックバンドの5枚目のアルバム。

01. 予襲復讐  ★おすすめ!!
02. 鬱くしきOP~月の爆撃機~
03. 鬱くしき人々のうた
04. 便所サンダルダンス
05. 中2 ザ ビーム
06. 「F」
07. 爪爪爪
08. ロックお礼参り~3コードでおまえフルボッコ~
09. アンビリーバボー!~スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ~
10. え・い・り・あ・ん
11. my girl
12. メス豚のケツにビンタ(キックも)
13. ビューティー殺シアム
14. maximum the hormone
15. 恋のスペルマ

日本のラウドロックシーンを牽引するバンドとなったマキシマム ザ ホルモン。
前作「ぶっ生き返す」が出たのがもう6年前となり、その間シングルは出していたものの、アルバムは本当に久々である。理由としてはメンバーの事情もあるにはあったと思うけど、それにしても全く待たせやがって涙・・。
尚、自分はスーパー馬鹿なので、「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011」をホルモンのベスト盤と素で勘違いし聴いていなかった次第。HAHAHA!!好きだと公言しながら一部の楽曲は本作で初めて聴いたよ!!!

本作はアートワークを見てもわかるが縦に長い。なんでかっていうと、なんと156ページにも及ぶ本作「予襲復讐」の解説本がついているからだ。
これがまたボリュームだけでなく内容も十分楽しめるもので、解説だけではなく対談・漫画となんでもありである。
しかも作品自体のレンタル・電子版の販売を禁止するという徹底ぶりで、否が応でも購入者は解説本が読める仕様となっている。
今回はこの解説本についての話を飛ばすが、面白いから絶対に読んだほうがいい。

んでここからが音楽の話。自分このバンド大好きで、とにかくよく聴くわけなんだけど、とはいえ案外好きな曲の傾向はハッキリしている。簡単に言うとヘヴィでメタリックな曲が好物でして、本作でいうならTrack:06,07,10,13,14が自分の中でヘヴィでメタリックな曲となるのかなあ。こう見るとシングルばっかり。てかいつ見ても「爪爪爪/「F」」は神懸かりすぎてる。当アルバムではアルバム用の(リミックスではなく)編集がなされているも良さは消えず。「「F」」なんかはスタートのあれがなくなってむしろ威厳が増したような。
ほいで本作のテーマを決定づけるオープニングのTrack:01がスペシャルな曲。鬱屈した思いが爆裂するホルモン流メッセージソングといったところか。とうていササらないようなギミックながら、涙が頬を伝うのはなぜだろう。
ほんで残りはホルモン流のラウド・ロック・ポップとなる。こちらのほうが姿としてはラウドとしてのホルモンのあるべき姿を映し出している気がするも、個人的には毎度大きくササることがないのが難点。

と、毒にも薬にもならない自分の好きな曲選別をやったが、結論としてはヘヴィでメタリックな曲が多くて嬉しい。シングルとして事前に聴いていても、あらためて聴くとその破壊力にビビる。
一方でTrack:01とヘヴィでメタリックな曲を除くそれ以外の曲は今回も大きくササることはなかった。しかし、やはりギミック自体は面白いし、ダイスケはんのヴォーカルワークが大好きな自分は、それだけで結構な満足感を得ていたりする。

一方で作品全体としてはあまりまとまったものを感じず、曲単位で切り出せば最高の曲が多くも、アルバム単位で聴くと少しインパクトに欠けるといった印象も抱く。
解説本を読んで自分なりにまとめあげるとそういった印象を払拭することが可能だとは思うが、残念ながらまだその域に自分は到達していない。
こういうところは「ぶっ生き返す」のほうがまだわかりやすかったかな。

ただ、結局のところおかしなホルモン流ギミックが健在である以上面白くないってことはありえなくて、基本は何を聴いても楽しめるってことは付け加えておく。
今回もそういった面では大満足だし超好きなバンドであることを再認識できた。
たいしたことは書いてないけど、なんかこれはこれでよくなってきたなあ。てかそんなことよりそろそろ生のホルモンを久々に見てみたいでござる・・・。