Release:2012/01/27 at Netherlands
score 82/100
オランダのドゥーム/オルタナティヴメタルバンドの?枚目のアルバム。バンド名はどう訳すのが最適なのでしょうか。
1. We All Die Alone ★おすすめ!!
2. Rain on Me
3. The Death of Life
4. Tears of the Bereaved
5. Reunion Illusion
6. Nothing But Pain
7. Bury Me
The 11th Hourとは、マルチプレイヤーのEd Warbyという方がなんでもやっちゃうバンドのようです。本作は随分と評判のよろしいようで、結構期待しておりました。「The 11th Hour」でググッても全然違うものしか出てこない中、期待に胸踊らせて待っていました。
本作はEd Warby氏のインタビューにもある通り、死・悲しみ・痛みをテーマとして扱った重い作品となります。では、この重いテーマをどのように表現しているかというと、底無しに暗鬱でドゥーミーなヘヴィリフ、メランコリックなキーボード、そして、退廃的なグロウルヴォイスと落ち着いたクリーンヴォイスの対比でみせてくれていますよね。楽曲は全曲スローなテンポで進行していますが、何れの楽曲もヘヴィで暗く、ズシリズシリと重厚に歩を進めます。前述した重いテーマと楽曲のテンポや演奏による表現はとてもマッチしており、ドップリ浸かれる奈落のようなサウンドと世界観ができているため、これは非常に聴き応え有りです。
骨太で奥行きのある作品といったところでしょうか。テーマを無視しても聴き応えのあるサウンドのように思えます。ちなみに、あえてテーマについて考えながら聴くと、個人的には、悲しみの部分が一番響いてきました。やっぱりこれはメランコリックなキーボードによる所為もあるんでしょうけど、アートワークもなんとなく悲しみ成分が多いですよね。というわけで、これは寂しい気分になりたいとき聴きたい、そんな1枚でした。。。