ロック様の娘登場『ワイルド・スピード ICE BREAK』ホンモノの娘もWWEデビューへ! | プロレスライター新井宏の「映画とプロレスPARTⅡ」

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(C) Universal Pictures
 途中参戦ながらも「ワイルド・スピード」シリーズに欠かせない存在となっている“ザ・ロック”ドウェイン・ジョンソン。

第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11年)に初登場し、ヴィン・ディーゼル演じるシリーズの柱ドミニク・トレットと対戦すると、第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13年)ではロック様演じるルーク・ホブスがドミニクとタッグを結成、ドミニクが持ち上げロック様がラリアットをぶち込むという合体攻撃を見せてくれる。

第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15年)ではジェイソン・ステイサムのデッカード・ショウと闘いロックボトムを披露する。ここには用心棒役のロンダ・ラウジーも参戦し、ドミニクの妻レティ(ミシェル・ロドリゲス)とドレス姿で乱闘を繰り広げるのだ。

 そして、第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(17年)ではミッションの真っ最中に車をぶつけられ、ドミニクの“ファミリー”裏切り行為の直接の被害者となってしまう。この事件でホブスは刑務所にぶち込まれ監獄内でデッカードと再会、ここで会ったが百年目とばかりに向き合ったところで、ドミニクの暴走を止めるべく共闘を要請されるのである(もちろん、ドミニクの裏切りには理由がある)。

 今作ではフェンスへのロックボトムや山折りを繰り出すロック様。さらにはレティが見事なドロップキックを披露し、ルークが“評価”するシーンも。また、サッカー選手であるホブスの娘も登場。彼女もまた、“ファミリー”の一員ということになるのだろう。

 ロック様のホンモノの娘はWWEと契約したシモーヌ・ジョンソン。5月30日にリングネームがアヴァ・レインとなったことが明らかになり、翌日のNXTでのデビューもうわさされた。が、大会に出ることはなく、現在もまだ試合はおこなっていない模様である。 とはいえ、遅かれ早かれWWEマットへ登場する日はやってくるに違いない。

一方、『ワイルド・スピード ICE BREAK』以降、スピンオフ『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(19年)ではホブス&ショウのタッグでジェイソン・ステイサムと主役を張ったものの、『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影現場で勃発したというヴィン・ディーゼルとの確執もあり、第9作『ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク』(20年)には出演しなかったロック様(ジョン・シーナが初登場!)。あと2作で完結と言われているこのシリーズにあって、23年公開予定の第10作『FAST X』にロック様の名前は見当たらない。最終的にはドミニク、ルーク、デッカードのトリオ集結で、ド派手極まりない有終の美を飾ってもらいたいものだが…。待望のビッグカムバックはアナウンスされるのか!?