最近、くれよんしんちゃんを見返した。
オトナ帝国をみた。子供の時に見たオトナ帝国は特段面白い印象がなかった。
が、おとなになって改めて見ると、全く異なった視点でみることができた。
特に子供に戻ったひろしに、しんのすけが靴のにおいを嗅がせることがトリガーになって
始まるひろしの回想シーンは現在の私に衝撃を与えた。皆さんすでにこの名シーンについてはよくご存知かと思うが。
子供の前では絶対弱い部分を見せない父親の偉大さを感じた。
と同時に自分が子供の時には、ひろしの足の臭さは「ギャグ要素」としか見ていなかったけど
「家族のために頑張ってる証」なのだと気付かされた。
また、ひろしの「なんだってここはこんなになつかしいんだ」
というせりふ。子供の時には絶対この言葉響かないだろうな。
私は家族を持っておらず、社会からの重圧もちっぽけな若造社会人だけど
社会から逃げ出して、子供の時に戻りたくなる。こどもの時にやったあの遊び、流行った文房具………
子供時代って素晴らしいな。
もし私が家族を持てた時、自分は家族からの重圧、社会からの重圧に耐えきれるだろうか。
逃げ出したくなるんじゃないだろうか。
子供の時、出かけるときは必ず車の後部座席で何も心配することはなかった。後ろからただ親の背中をながめていた。
でも家族を持つ側になったら、自分がハンドルを握って家族を安心させる運転をする。
後ろからただ親の背中を眺めていたあの時が懐かしい。でも今度は安心させる側にならなくちゃいけないんだな。
こんなことを考えると両親の偉大さを改めて実感する。
オトナになるってたいへんだ。