今になって思えば、
あの頃に感じていた[下がりようのない安心感]。

 

それは、僕の絶大なパワーを生み出していました。

 

 

貯金は全て使い果たしたけど、借金もゼロ。
実家だから、家賃もなし(※親に入れなきゃ…とは、思っていましたが)


人件費も無しで、
採算分岐点は、かなりの低さだったのです。

((売上げが悪くても、独り身だし、なんとかなる))
そう考え、

お店をやり繰りしていました。

暇なら、電話を転送にして、チラシ配り。
ご予約が入れば、戻って 施術。

 

隣の実家で新聞を読んだり、
お茶やお菓子・おせんべいを食べながら…と、
毎日のんびり 気楽にやっていました。

『売上げは?』と言えば、
ほんとに暇でしたが
採算分岐点は、軽く越えていました。

※普通の美容室なら、「ありえないだろ!」って数字です。

収入も少しずつ増え、

その嬉しさもあり、更にチラシを配りに配り始めました。


各エリアを配り切った達成感や、散歩のような爽快感が毎日ほんとに楽しみでした。

また、お店にみえる新規のお客さま方の評判も良く、
数ヶ月後には、またご来店頂ける。
((立地も悪いし手作りのお店なのに、こんなにも喜んで頂けている・・・))

もう、完全に認められた喜びを味わっていました。

そんな調子でドンドン・・・、
ドンドン・・・、
僕はハイな状態になって行きました。