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⚠️ネタバレ注意⚠️







ちょっとみんなとは違う、高校生5人の物語。この作品は、“感情が見えてしまう”能力を持った5人のお話です。


京(奥平大兼)は、人の頭の上に「!」「?」「、」「。」が見えて、その人の気持ちがわかる能力を持っている。
ミッキー(出口夏希)は、人の心が+に動くか-に動くかをバーとして見ることができる能力。
パラ(菊池日菜子)は、人の心拍数を読む能力。
ヅカ(佐野晶哉)は、クローバー(哀)、ハート(楽)、スペード(喜)、ダイヤ(怒)で感情が見える能力。
エル(早瀬憩)は、人の恋心が矢印で見える能力。
みんなと違う。でも、だからこそ繊細で、優しくて、傷つきやすい。


私は一度目、原作を読まずに映画館へ行きました。
正直に言うと、そのときはちゃんと理解できなかった。


もしミッキーみたいな子が私の隣にいたら、きっと私のバーはマイナスだったと思う。
どういう物語なのか掴みきれなくて、戸惑いながら観ていたから。


でも、映画を観終わったあと原作を買って、パンフレットも読んで、もう一度向き合ってみたんです。小説は少し難しかったけれど、住野先生はきっとこういうことを伝えたかったのかな、と考えながら読んでいくうちに、少しずつこの作品が自分の中に落ちていきました。


私はエルみたいに、人の目を気にしてしまう。
クラスの人気者に話しかけるだけでビクビクしてしまうし、シャンプーの話みたいな些細な会話でも、気にしがちな子ならきっと色々感じ取ってしまう。


クラスには本当にいろんな子がいる。


その中で、

私が特に好きだったのはパラとヅカの関係。
気楽に慣れていないパラに気づいたヅカが、そっと優しくアドバイスするシーン。
あそこが本当に好きです。


“パッパラパーのパラ”という印象的な存在。
パラは、親友のミッキーですら何を考えているのかわからない。

ミッキーから見たパラのバーは、常にぐるぐる。

予測不可能で、でも冷静に自分を見つめていて、外向きの自分を演じてしまう策士な一面もある。


そんなパラに、私は憧れました。


みんなの前で堂々と話せること。

ヒロインじゃなくてヒーローになりたいというミッキーの夢を、パラがそっと後押しすること。

演劇祭でクラスの出し物を決めるとき。

迷いが残る空気の中で、パラが「ヒーローショーをやろう」とまっすぐに言い切った、あの瞬間。

本当にかっこよかった。


ミッキーやパラみたいに、特別な会話をしなくても自然でいられる友達がいたらよかったな、と少しだけ羨ましくなりました。


この作品は、正直一回では理解できませんでした。

だからDVD&Blu-rayを買って、小説も読み返して、何度も観ました。副音声で観ると、「このときこんな気持ちで演じていたんだ」とか、「ここはこんな工夫があったんだ」と気づけることがたくさんあって。回数を重ねるほど、深くなる映画でした。


京役の奥平大兼くん。
ミッキー役の出口夏希ちゃん。
ヅカ役の佐野晶哉くん。
パラ役の菊池日菜子ちゃん。
エル役の早瀬憩ちゃん。
そして担任の先生役のヒコロヒーさん。

本当にキャストが素晴らしかった。


「なっちゃんが出てるから」という軽い気持ちで観に行った映画だったけれど、気づけば他のキャストさんの作品も追いかけている自分がいます。


中川監督、本当にありがとうございました。
この映画に出会えたことを、私はすごく嬉しく思っています。