篠崎の私見評価:☆☆☆☆☆★★

 

12月からずっとクソ忙しかった篠崎は、「エターナルズも観れなかったし、マトリックスも観れなかったし…畜生…」と腐っていたのですが…

昨日、「なんか面白いのやってるかなぁ… ( ̄△ ̄) 」とディズニープラスを開いたところ…

 

な…

な…

なんと!!!

 

「エターナルズ」がもう配信されているではないですか!!!!

えっ??? いくらなんでも早くね?

もしかして、またプレミアム配信とかいって2800円ボッタくる気じゃね?

と疑心暗鬼の塊になってドキドキしながら再生してみたところ…

 

無料だヾ(@>▽<@)ノ!!!!」←どんだけ金額にこだわンねん…。

 

「ひゃっほ~!!!」と喜び勇んで近所のコンビニに駆け込み、ビールポップコーンを買ってきて(お気に入りの映画や動画を観る時に決まってやる行動)意気揚々と画面の前に座り込みました。

 

なので、す…が…。

(・_・)

 

ん? 

すでに「冒頭のテロップ」で足踏み。

え? ちょっと待って。

 

「初めに、6つの特異点や天地創造の前に、第一天界人アリシェムが太陽を創りだし命を生み出した」←日本語翻訳版

 

え?

6つの特異点って、ビッグバンで宇宙が誕生した時に出来たんだよね?←インフィニティウォーより。

しかもさ、天地創造の前に…って…誰が天地創造したかって、想定してるって設定??

ひとまず100歩譲って、ビッグバンの前に「宇宙があった」ことにしたとして…それでも、このアリシェムが創りだした太陽って「どの太陽のこと」??

ストーリー的に「地球が存在する太陽系の太陽」だと思うんだけど、そうなるとビッグバンの前に太陽系があったってことになっちゃうから…時系列が破綻してね??

 

と…。

この「冒頭数分間」を何度も止めては考察を繰り返し…で、軽く20分ぐらい。

途中で「いや! そういうことをしのごの考えるのはやめよう! これはアベンジャーズというヒーローものの作品なのだ!」と考え直して、先に進みました。

 

ンが。

 

…期待値が高すぎたのかなぁ…。

途中であまりにツッコミどころが満載(このツッコミはネタばれになるので控えておきます)観続けることが出来ず、いったん保留にして「エターナルズ」の情報をググってみました。

すると…総じて「評価はあまりよろしくない」様子。

たぶん…みんな前半で私同様「つまずいた」ンだろうな~というのが想像つきました。

 

「とはいえ…最後まで観ないと気が済まない」と観続けたところ…

 

なんと!!!!

途中からいっきに面白くなりました!

 

えっと…ネタバレしないように「この面白さ」を表現するとしたら…進撃の巨人シーズン3のエンディング「暁の鎮魂歌」で例えられるかも。

 

※歌詞がなんかエターナルズにも通じるものがあったので、動画を貼ってみました。

 

立ち位置が変われば 正義は牙を剥く
檻の中で吼えているのは 果たしてどちらか?」

 

そう。

立ち位置によって、正義は悪になり、悪は正義となる。

このエターナルズの面白さは「そこ」にあるのです!

正直、「えっ?? これが本当だとしたら…実はサノスって英雄だったンじゃ…」って錯覚にさえ陥ってしまいます。←それが錯覚かどうかは、今後のシリーズ映画の展開で分かることでしょう。

 

どちらが正義かなんて、簡単に見いだすことはできません。

だからこそ、「どちら側に立つか」は、自分で決めて結論を出すしかない、ということなのでしょう。

 

なにこれ! 「進撃の巨人」のテーマそのものじゃん!

もしかしてパクった???←いやそれはない…。

 

さて、面白いのはこれだけでなく…

エターナルズが「誕生した経緯」も非常に興味深い。

とはいえ、ここからは完全に篠崎の考察です。

 

実は篠崎、宗教学・神秘思想・スピリチュアルと呼ばれるもの、およびアヤシげな都市伝説などなど、長年にわたって研究してきました。(出版もしていたのを、一部の方はご存じかも)

しかし、あまりに世の中インチキなスピリチュアリストがまかり通ってしまい、宗教学や考古学という学術的見地から掘り下げて洞察しようという姿勢の人が少なくなったことに嫌気がさしたことから断筆してしまい、今は息抜きに映画ブログをしている(ってか、ほとんど自分が好きな作品だけを紹介しているに近い…)というわけです。

そんな「昔取った杵柄」の視点(?)で、エターナルズを考察してみました。

 

若干ネタバレではありますが、そんなたいして重要なネタではないのでご紹介しますと…

エターナルズは「アリシェムによってプログラムされた存在」であることが分かります。

すなわち、人間のような生命体ではないという。

 

でもこれ、実は人智学のルドルフ・シュタイナーが唱える「天使論」そのものなのです。

 

天使は自由意志を持たず、神に絶対服従する存在。

だからこそ、迷うことなく神の命令に従える。

しかし、人間は自由意志を持ち、自らの選択で結末を選ぶことが出来る。

破滅も、また進化も。

 

とはいえ、エターナルズを「宇宙人」ってみるのもありで…これまた、(信じるか信じないかは、読者の皆様にお任せします)アダムスキーより少し遅れてアメリカで有名になったUFOコンタクティ、ハワード・メンジャー氏、および戦後すぐに南米で宇宙人と出会ったヴラド・カペタノヴィッチ氏の体験談、およびイタリアのUFOコンタクティ、マオリッツォ・カヴァーロ氏の証言にもかぶるものがあるのです。

 

ってなことで。

アベンジャーズの時系列を追っているマーベル作品、或いは「宇宙創世記」として観ると「????」となる部分が多々ありますが、

自由意志を持たない存在として創られた天使(或いは宇宙人)が、地球人と関わることで意志を持つようになる

という視点でみると、結構面白いところがたくさんあります!(ちなみに「何故、プログラミングされたエターナルズに聴覚障害かつ手話の出来る存在がいたのか」ってのは、ひとまず横においておきましょう。そこにとらわれてしまうと、先に進めなくなるので…。←視聴後の今でも、そこは謎として残っています。)

 

また、神話や歴史の観点でみても面白いです。

例えば、1500年代、マヤのピラミッド内で仲間割れしたエターナルズは、自ら争いを続ける人間の心をコントロールして平和を築こうとしたドルイグ(バリー・コーガン)がマヤの人々を率いて姿を消します。

繁栄の只中で突然民族が消えたとされる歴史をモデルとしていることが窺えますよね。

また、技術革新のアイディアを提供するエターナルズの一員、ファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は、1945年の8月に落とされた原爆により、人間に幻滅してしまいます。

 

そんなこんなで「チョコチョコ」歴史をはさんでくるのも、この作品の面白いところ。

アクションとしてだけ観るよりは、裏設定に目を向けた方が楽しめる…そんなふうに思います。

 

…ンが。

エンドロールに「サノスの弟」を出したのは…あれはちょっと…どうだったのかなぁ…(-_-;)。

これはもしかして「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の最新作、かつ最終作(2023年公開予定)の布石なのかもですが…ちょっと微妙でした。

 

そんなわけで。

映画評論家達の評価としては今ひとつなエターナルズですが、「視点」を変えてみると面白いのでオススメです。…が、作品が2時間半と長いことからビール1本だともたないので、500ml2缶ぐらいがちょうどいいかもです。ちなみに、ポップコーンはもちました。←ってどうでもいい情報;

 

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【エターナルズ配信情報】

今のところ、ディズニープラスでしか配信してなさそうです。

 

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