篠崎の私見評価:☆☆☆☆☆☆★
ついに進撃の巨人、ファイナルシーズン・パート2が始まりましたヾ(@>▽<@)ノ
鬼滅の遊郭編も日曜23時半、進撃は24時からということで(今日は仕事だったため)帰宅してから「どちらを先に観よう???」と悩んだ篠崎でしたが…9ヶ月前からず──っと!!待ち続けていたのでまずは進撃を観ることにしました。(進撃については、全話放映終了したら改めてレビューしたいと思います。いやはや…これは話がマジに深いですゆえ…。娯楽の域を超えています。)
さて。
先日「鬼滅と進撃にみられる共通項」のラストでご紹介したスピンオフ作品。
なんと、Hulu、Netflixでも無料配信開始しました!
見逃してしまっていたリヴァイ編もしっかり!!視聴しましたが…。
いやはや…泣けた(T_T)
とまぁ、号泣するシリーズもあれば、「なんじゃこりゃ~ヾ(@>▽<@)ノ」と笑える回もあり、同様に「これ…ファイナルシーズン後編の布石なんじゃ…」と思えるような謎展開もあり、すごく興味深い内容となっていました。
そんなスピンオフ作品を、タイトルごとに簡単にご紹介します。
♯3.5 イルゼの手帳─ある調査兵団の手記─
これは本編にも組み込むことが出来そうな、貴重かつシリアスな内容です。
「簡単に紹介」と言いましたが…すみません; この作品についてはすっげぇ思い入れが強いので、ちと細かくレビューします。
エレン達が訓練兵としてトレーニングを積んでいるさなか、壁外調査に出た調査兵団がテーマとなっています。
巨人の調査を進めるため、巨人捕獲をエルヴィンに意見するハンジ。しかしエルヴィンは、「これ以上、犠牲者は出せない」とハンジの意見を却下します。
そんな折り、森で巨人が出たという報告があり「捕獲するぞ!」と意気込んでひとり舞い上がるハンジ。ひとりで向かった彼女の後を、渋々リヴァイ班が追います。
巨人を森から連れ出そうとするも、巨人は森から出た瞬間、急にオロオロし始めて、怯えたように森へと戻って行ってしまいました。
「これは奇行種か?」と首を傾げるリヴァイ班の全員でしたが…奇行種と思われたその巨人の行動には、実は意味があったのです。
さて。
ここから先はシーズン2以降のネタバレ、あんど、篠崎の考察が多分に含まれている内容なので、もしまだシーズン2以降を見ていなくて「ネタバレされたくない」という方は飛ばしてくださいまし。
実はこのスピンオフ。
篠崎的には「他のスピンオフと比較しても、すごく重要な要素を描いている」と感じました。
というのも、このスピンオフに描かれている巨人が…なんと「喋った」からです。
喋る巨人は、九つの巨人の中でもジークの獣の巨人、ピークの車力の巨人、あとは戦槌の巨人ぐらいでした。無垢の巨人に至っては、コニーのお母さんぐらいなものです。
しかし、この巨人はイルゼと遭遇した際、「ユミルの民。ユミル様、よくぞ…」と喋ったのです。(これはイルゼの手帳から判明することで、ハンジ達の前では喋ることなくリヴァイに倒されてしまいます。)
さて、ここから先は篠崎の考察です。
この巨人は「ユミル様」と言っていましたが…ここでいうユミル様は2000年前の始祖ユミルのことではおそらくないでしょう。
104期にいた、あのユミルのことではないかと、私はそう思っています。
ユミルは幼い頃、孤児でした。そんな孤児のユミルを見つけ、新たな新興宗教の教祖に仕立てようとした男達がいました。
その男に連れられ、始祖の名前を称して「ユミル」と名付けられ(なので、孤児だった時の本名は違うと思われます)、宗教の教祖として崇められます。
しかしその信仰がマーレの治安部隊に知られてしまい、ユミルとその信者達は摘発されてしまいました。
何故、そんなユミルの過去に触れたかというと…
この「イルゼの手帳」に出てくる巨人は、「ユミル様、よくぞ…」と言葉を発しただけでなく、自分が頭部を食して殺してしまったイルゼの遺体を、まるで崇めるかのように樹に隠していたからなのです。
しかも外からはすぐ分からないよう(何で隠していたかは不明ですが)それを頭でかち割って、中にいるイルゼの遺体を見つめていました。
「もしかして、この巨人が森から出なかった理由は…神のように崇めているイルゼの遺体から離れたくなかったからなのではないか?」そう思えて仕方ありません。
そして、このイルゼが…104期生のユミルに似ているように見えるのは気のせいでしょうか?
↑教祖だった頃のユミル
かれこれ60年以上前の話ですが…ユミルの団体が摘発された場面で、ユミルに向けて心配そうなまなざしを向けている信者がいました。(赤丸で囲っている女性)
彼女は問いただされるユミルに向かい、何かを伝えたそうに首を振ります。
しかしユミルは、信者達を守るために「私はユミル! 私こそが王家の末裔だ!」と宣言してしまいました。
それにより、信者がすべて助かるのだと思いきや…結果的に、教団もユミルも、そして信者達もみんな楽園送り(パラディ島で無垢の巨人にさせられること)となり、信者達同様、ユミルも同じく無垢の巨人となります。(これらの経緯はシーズン2、10話で明かされます。)
60年も彷徨った結果、ユミルはマーレから送り込まれたライナー達の仲間マルセルを捕食し、「顎(アギト)の巨人」として人間に戻ったのでした。
さて、話は「イルゼの手帳」に戻しまして…。
この「ユミル様、よくぞ…」といった巨人が、↑上にあげた信者に似ている──と、篠崎は思ったのです。
※イルゼの遺体を樹に隠していた巨人
イルゼと出会ってもすぐに捕食しようとせず、顔をのぞき込み、そして「ユミル様、よくぞ…」と言ってひれ伏す巨人。
まるで長い間ずっと、ユミルの身を案じて探していたかのような素振りです。
ファイナルシーズンまで観ている私達からすると、「巨人はエルディア人である」ことを知っていますが、シーズン3の「エレンの父親の手記」に至るまでのシーズンにおいては、この情報めちゃくちゃ貴重です。
すでに巨人の謎を知っている皆様にとっても、この「イルゼの手帳」は改めて巨人という存在の悲しさを実感できる素晴らしい作品と言えるでしょう。
♯3.25 突然の来訪者─苛まれる青春の呪い─
タイトルだけみたら「なんか…ヘヴィそうだな…。突然の来訪者って、超大型巨人のことかな」とすごく神妙な面持ち(-_-;)で視聴していたのですが…
……。
……………。
…………………………(・_・)
な、な、な…
なんじゃごるぁぁぁぁぁ!!!!
ってことで、大爆笑ヾ(@>▽<@)ノしてしまいました。
これは…本編には入りませんね、間違いなく…。(いや、ホントにあった…かも? いや、どうだろう…)
意味不明な展開、表現がぶっ飛んでる!
ピクシス司令が「ただのヤバいアル中じじぃ」にしかみえません!
だけどいつも緊迫した展開ばかりの進撃には、ちょうどよい「箸休め」って感じです。
特にサシャが好きな人にはオススメ!!です。
♯3.75 困難
3.25と共に3.75もエレン達の「訓練兵時代」のスピンオフです。
森の中、目標物をゲットして帰還するという簡単なミッションでしたが…想定外の出来事に遭遇してしまう──という内容です。
なんてことのない展開なのですが…
もぉもぉ…篠崎は視聴しながら「泣きっぱなし(T_T)」。
その理由というのも──
2班に分かれて行動しているのですが、エレン達のいる班の班長は初陣で理不尽な経緯により命を落としてしまったマルコ。そして、ミカサ達の班長もこれまた初陣で奇行種に「あっさり」食われてしまったトーマス。
その他、初陣で死んでいった子達が活躍している話だったからなのです。
「みんな、こんなに生き生きしてたのに…初陣で…。゚(゚´Д`゚)゚。オーンオンオン」という理由で、ずっと泣きっぱなしだったのでした。←ババァになると涙もろくなる。
♯0.5 悔いなき選択(前編・後編)
これはリヴァイが「地下街」から調査兵団に入団する経緯を描いた作品なのですが…
もぉもぉ…これも号泣ものでした…。
シーズン1の後半で女型の巨人に追い詰められた際、決断に迷うエレンに向かって言ったリヴァイの言葉。
「俺には分からない。
ずっとそうだ。
自分の力を信じても、信頼にたる仲間の選択を信じても、
結果は誰にも分からなかった…」
この言葉がどうして発せられたのか、その意味がよく分かる内容となっていました。
ぶっちゃけね~
もうね~
ある特定のキャラに死亡フラグ立ちっぱなしなのは、皆さんも観てすぐにお気づきになるかと思うのですが…例え死亡フラグがあっても、その死に涙せずにはいられません…。
ホント、進撃って好きなキャラを容赦なく死なせるわぁ…(-_-;)。「ゲーム・オブ・スローンズ」よりすさまじい…。←一番最初にショックを受けたのが、シーズン1のリヴァイ班メンバーの死でした。特にペトラ…可愛くて親切で、大好きだったのに(T_T)。あとミケも。せめてカッコ良く死なせてあげて欲しかった…。
リヴァイが調査兵団に入った経緯、および「エルヴィンをあれほどまでに信頼するようになった経緯」を知りたい方には、ぜひオススメです。
♯16.5 Wall sina,Goodbye(前編・後編)
これはアニのスピンオフです。壁外調査にでる調査兵団の後を追って、エレンを捕まえに行く前日の出来事を描いています。
アニのストーリーはあまり本作で描かれていないので、アニの性格やどんな思いを抱いているのかを知るにはオススメな作品です。
♯??? Lost in the cruel world
これはミカサのスピンオフです。
なのですが…
ちょっと評価が二分しそうな感じかなぁ…。私的にはこの作品好きですが、「ただでさえ伏線回収が大変な進撃なのに、余計こんがらがる!」という方もいらっしゃるかもしれません。
いわば、様々に結末が異なる「パラレルワールド」とも言えますし…
或いは、「ミカサがみた、ただの夢」とも言えますし…
そこらへんの答えは不明ですが、ただ、終盤に至るまでの大きな布石をおいているのも事実です。(だから回数の指定が出来ず、「???」になっているのでしょう。)
ってなわけで。
進撃を観たことない人には「ど~でもええやん」ってなレビューではございましたが、これを機にぜひ進撃をシーズン1から視聴することをオススメします☆←始まったファイナルまで追いつくには75話ありますので、お覚悟を。※篠崎も去年の今頃、60話ほぼ一気見しました…。
↓映画の魅力をひとりでも多くの方に伝えたいので、1クリックして頂けると嬉しいです☆
【進撃の巨人OVA、配信情報】
Netflix、Huluなどでやってます






