無理やり作った無理やりな映画
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多くの人々を死に陥れた殺人ゲームの仕掛け人ジグソウ亡き後、
何者かによって新たな密室殺人ゲームが仕掛けられる。
ジグソウにはまだ協力者がいると推察したSWAT、FBIは捜査を始める。
そんな中、SWATの隊長リッグは自宅で何者かに襲われ、
やがて目覚めるとバスルームに横たわっていた・・・という話。
スリラー映画「ソウ」シリーズ四作目になります。
監督は二作目から担当しているダーレン・リン・バウズマン。
三作目のエンディングでジグソウがもはや活躍できなくなったため、
シリーズも三部作で幕を閉じるかと思いきや、そうは問屋が卸さない。
お金のために無理やりに作られた四作目は、出来自体も無理やり。
強引すぎる後付設定でシリアスな雰囲気がぶち壊しだったし、
ゲームの舞台は閉所でもなんでもなくなり、全くスリルがなかったし
命を救うために命を懸けるな、というジグソウの教えにも疑問符。
また、三作目と同時進行という時間軸なのに、編集がヘタクソだから、
話の流れが非常に分かりにくく、混乱させられたのもマイナス。
このワナ、女の人の髪の毛を撃てばよかったのでは
この女優の演技がヘタクソでなあ・・・
三作目観てない人にはさっぱりなシーン
氷の塊で頭がつぶれるシーンが本作一の見所
シリーズの見所であるトラップの数々も、今回は特に引き付けられず。
ただグロイだけで、ひねったいやらしさがなく、記憶に残りません。
唯一よかったのは、二つの巨大な氷塊で頭が潰されるシーンくらいか。
また、今回は新キャラが複数登場するのに、主人公やレギュラー含め、
ジグソウ以外の登場人物に全く魅力や華を感じなかったのもガッカリ。
ホフマンとストラムの役者の顔が似すぎで区別がつかなかったし。
恒例のどんでん返しさえ、ソウ2の「実は協力者がいました」のリサイクル。
シリーズとしての真新しさが皆無で、マンネリをヒシヒシ感じる続編でした。
30/100点
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