「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」を観ました | ナードのMovie Reviews

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映画の感想をきままに書くブログです

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やっぱ実写にはムリがあるような…


天才科学者のリチャーズは、元恋人のスー、パイロットのジョニー、親友のベンとともに、
宇宙に出て実験を行うことになったが、事故により宇宙線を浴び4人とも超能力を得てしまう。
彼らはこの力を世のために役立てようと考え、
スーパーヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」を結成する…という話。


アメコミの「ファンタスティック・フォー」が原作のアメコミ映画です。
ジェシカ・アルバが主演しています。


マーベルのアメコミ映画で本作だけまだ観てなかったので、今更ながら鑑賞。
よくアメコミ映画を観た後で元ネタのコミックの画像を調べてみるのですが、
毎回そのダサさに驚き、そしてそのダサいキャラをよくここまでかっこよく実写化したものだと、
製作者の手腕に感心させられますが、本作のヒーローたちは全然かっこよくありませんでした。
まずコスチュームが…青い無地のぴっちぴちタイツって、デザインに捻りなさ過ぎでしょ。
あと彼らの能力を表現するCGも酷い…今どきのTVゲームの方がずっとマシですよ。
肝心の彼らが活躍するアクションシーンは後半になるまでほとんどないし、
代わりに氷漬けにされたり、敵の口車に乗せられてヒーロー止めたり、透明なのに捕まったり、
能力を活かしてバイクショーに出たりと、なんか隅々までダサいよ、こいつら!


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これが原作…う~ん、アレンジしようがないよなあ


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ジェシカ・アルバが可愛かった…この映画の数少ないいい所


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CGが酷いのなんの



ジョン・オットマンのヒロイックなテーマ曲はかっこよかった


この映画からただよう、何とも言えないダサさの原因の一つに、
本作がシリアスな展開とは無縁であるということが挙げられます。
アメコミって派手で明るいイメージがあるものの、実写化作品は意外とシリアスなものばかり。
しかし本作のヒーロー達からは一切苦悩を感じないし、うじうじ悩んだりしないし、なんか能天気。
このユーモラスな雰囲気はある意味原点回帰的な、アメコミ本来のノリなのかもですが、
「ダークナイト」以降の洗練された、大人向けなアメコミ映画を観慣れた私にとって、
明らかにガキ向けな本作の幼稚さは耐え難かったです。
ジェシカ・アルバのセクシーな肢体を眺める以外に何の価値もない映画でした。


※おまけ
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「ファンタスティック・フォー」のリブートが既に撮影中だそうです。
マーベル自身がリブート(作り直し)する必要がある程酷い駄作と認めたわけですね。
監督はスーパーパワーをもった若者をリアルに描いた「クロニクル」が評価された、
新人のジョシュ・トランクで、マシュー・ヴォーンがプロデューサーだとか。
あのダサいヒーローをどうリブートしてかっこよくするのか、見ものですね。



30/100点