あまろっく | よかろうもんのエンタメ雑記

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どうも、福岡のおっさんです(^^ゞ

さて、今回は映画「あまろっく」を観てきたので、その感想をば。

 

 

この映画で知ったとですが、兵庫県尼崎市(の一部エリアなのでしょうが)は、もともと海抜ゼロメートルの地域やったとですばいね。

そんな地域だからこそ、過去には水害がかなり酷かったようでして、、、。

そこで、先人たちが築き上げたのが、海と川を隔てる尼崎閘門(こうもん)、通称“あまろっく”なわけですばいねb

満ち潮による海面の上昇、雨による河川の水位上昇、、、こうした水位の変化を、あまろっくを開閉することで調整し、氾濫せんようにしとるわけですね。

 

尼崎市の治水対策の顔であり、堅牢な守りの象徴でもある、あまろっく。

そんなあまろっくと、大して働かない自身とを重ねる、鶴瓶さん演じるヒロインの父。

働かないとはいうものの、一応鉄工所の社長さんとですよね。

 

ヒロインはそんなぐうたらな父の姿を見て、こんな大人にはなったらアカンと、猛勉強のすえ

エリート街道を突き進んでいた、江口のりこさん演じる娘。

しかし、父を反面教師にして培ったそのマジメさが災いし、リストラされることに✖

とぼとぼ実家の尼崎に帰ってくるのですが、玄関を開けた瞬間目に飛び込んできたのは「祝リストラ」の横断幕( ´艸`)

「起きたことは何でも楽しまんと」と、リストラされた娘を笑顔で出迎える父。

 

娘は39歳独身、無職の状態で実家暮らしを再スタートさせるのですが、コンビニ帰りに近所の子供たちに「大人やのになんで働けへんの? ぐうたらなん?」と、ピュア故に直球すぎる疑問を浴びせられるなど、何ともいたたまれない日々。

この子供たちとのシーンや(算数を教えてあげたり、仲良いのがまたおもろい笑)、幼馴染のやってるおでん屋で愚痴るシーンなど、江口のりこさんのやさぐれた演技、関西弁も相まって見てるだけで面白いんですよねww

 

弱った心に追い打ちをかけるように、何とお父さんが中条あゆみさん演じる20歳の女性と再婚!

独身・無職の娘(39)に、20歳の義母という設定だけで、もう面白いんですが、

この映画、前半でお父さんが退場し、以降は、娘と義母のシスターフッド(女性の絆)映画へと転じ、

さらにナニワの中小企業再建ものの要素や、ネグレクトの問題、阪神淡路大震災の影響など、わりと社会派要素も取り入れつつ、綺麗にファミリー映画(家族の絆)として着地しちゃうんですよね。

 

お見事です。

 

娘がお見合いした敏腕商社マンとの恋の行方と結末もおもろいし、終始ニヤニヤ笑えて、たまにグッときてと、

何て言うのか、地方映画の侮れなさ、というのを痛感しましたばいねb

ラストに「お義母(かあ)ちゃん」と何気なく言うのもイイ!

あと、エンドロールでスポンサーや撮影協力してくれた尼崎の企業さんの写真が出てくるのも、ローカル色感じられてGood♪

 

地方映画の底力を堪能させていただきました!

てことで、おっさん的評価は★★★★☆星4つ!!(正確には3.8ぐらいです)