コヴェナント約束の救出 | よかろうもんのエンタメ雑記

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どうも、福岡のおっさんです(^^ゞ

映画「マダム・ウェブ」を観るつもりで劇場へ足を運んだとですばってん、

おっさんの好きな俳優、ジェイク・ギレンホールさんが軍服を着とるポスターが目に入り、

さらに監督ガイ・リッチーの文字まで飛び込んできたとあっちゃあ、もう、観るしかなかばい笑

 

てことで、予定変更で観賞してきた映画「コヴェナント約束の救出」の感想をばb

 

米国で起きた同時多発テロ、通称“9.11”の報復戦争でもある、アフガニスタン戦争。

多くの米兵がアフガニスタンに送り込まれると同時に、多くの現地人が通訳として米兵に協力しました。

協力の見返りは、米国で自由に暮らせるビザ。

 

主人公と現地人通訳のバディものとしても楽しめますし、戦争映画としても見応えアリです。

とある米兵部隊は寄せられた情報をもとに、テロ組織・タリバンの爆弾製造工場と思しき場所を巡る日々を過ごす。

ばってん、ほとんどハズれで、ジェイク・ギレンホール演じる部隊を率(ひき)いる曹長は、これに意味があるのかと、ウンザリ気味。

流れが変わるのが、元.タリバンの現地人が曹長の部隊に通訳として参加してから。

この通訳、元.タリバンということで、曹長は初めこそ敵のスパイかと怪しむのですが、息子を殺されたことで反・タリバンになったということ、既に味方に入りこんでいたタリバン側のスパイを見つけ出したこと、さらには現地人とのコミュニケーションにそつがなく、曹長の部隊が効率的に動けるようになったことなどの、実績を高く評価し信頼していきます。

 

そして、ついに“当たり”を引くのですが、ここでの少数部隊vsタリバン兵のアクション、緊迫感もあり良かったですb

命令を受け移動した個々の兵士の配置が分かりやすいカメラワークに、数で勝るタリバン兵が徐々に曹長の部隊を圧倒していく様子など、手に汗握りましたばい。

結局、曹長と通訳の2人だけが命からがら逃げだすことに成功するのですが、逃げ出した先でタリバンの追跡兵によって曹長が瀕死の重傷を負わされるとです!

通訳は曹長を置いて逃げ出すこともできましたが、曹長を救出し、100キロ以上離れた米軍基地まで曹長を運びます。

この、道なき道を負傷した曹長と共に行く通訳の孤独な移動シーンが、BGMも相まって本当に熱くなる。

もちろん、米国のビザを手にして身ごもった妻とともに自由に生きていく、という我欲もあるのでしょうが、

絨毯売りのフリをしてタリバンをやり過ごしたり、川の水を負傷した曹長に飲ましてあげたり、夜の寒さが和らぐように寝ずの番をしてあげたり(毛布?現地のコート的なやつ?を肩までかけてあげるなど)、人が人を思いやるシーンの連続は、胸に迫るものがありましたね。

 

負傷した曹長は通訳のおかげで無地米国の家族のもとへ帰るのですが、代わりに、通訳は鬼畜米兵をかばった裏切り者として、タリバンから賞金首として狙われることに。通訳は、身ごもった妻との逃亡生活を余儀なくされるのでした。

それを知った曹長は、家族の理解も得て(家を抵当に入れて借金したりと、本当奥さんの決断はすごい!)、再びアフガニスタンへ。

「恩義に報いる」。後半、曹長が何度か口にする台詞です。

洋の東西を問わず、男たちの、、、否! 漢(おとこ)たちの魂を震わす絶対的な行動規範ですばいね(`・ω・´)b

 

絶対絶命の瞬間に出てくる通称“天使”と呼ばれる米軍の航空戦力の圧倒的火力など、後半の戦争アクションシーンも良かったです。

いやぁ、ガイ・リッチー監督、こんな硬派な映画も撮れるんだなという驚きもあり、おっさん的にはその意味でも収穫でしたね。

エンドロールで出てくる、実際の米兵と通訳の写真も、胸に来るものがありますね。

ただ、ご存じの通り、20年続いたアフガニスタン戦争は、米国世論の影響もあり、米軍が現地から撤退したことで中途半端に終わり、タリバンが政権を握るという形で決着を迎えました。

また、劇中、字幕で紹介されるとですが、米兵に協力した通訳たちは、タリバン政権下では犯罪者として扱われており、今も身を隠しながら生きているそうです。また、米国へのビザを手にできた通訳たちの数は、総数の10分の1程度と言われておるようです(´・ω・`)

 

映画としても、現実の出来事としても、考えさせられるメッセージ性も含んだコヴェナント約束の救出、

おっさん的評価は★★★★☆星4つです!!!