原題:The Mist

邦題:ミスト

 

【あらすじ】

ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……。

引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/329978/story/

 

【スタッフ・キャスト】

監督:フランク・ダラボン

デヴィッド:トーマス・ジェーン

カーモディ:マーシャ・ゲイ・ハーデン

アマンダ:ローリー・ホールデン

ノートン:アンドレ・ブレウラー

オリー:トビー・ジョーンズ

 

【感想(ネタバレあり)】

あらすじなど、ほぼ知らずに観始めた。インスタで「ビビりながら観ています」というコメントを見ただけ、本当にそれだけ。なので、こんなにもパニック映画だとは思わなかったし、ラストが衝撃的すぎて、鑑賞後しばらく放心。

 

全体として怪物含めたCG演出はしょぼいものの、ひたすら気持ち悪くて恐ろしい。ただ、本筋はこれらではなく、キャラクターたちの心の動きなので、あまり気にしなくても大丈夫グッむしろ、現実離れした怪物のおかげで、逆に人間の本性の部分が際立っているのかも?

 

本作は、狂った状況の中で、一体誰の行動が正解だったかということを問いかけていると思う。

 

危機的状況下でも大変優秀に動く、主人公デヴィッド。

カルト宗教の信者(教祖)のようにも見える、カーモディ夫人。

カーモディ夫人の狂気を恐れ、デヴィッド側につく、アマンダ、オリーなどのメンバー。

 

最初はただの狂ったおばさんにしか見えないカーモディ夫人だが、次々と出てくる怪物はカーモディ夫人の予言(旧約聖書)通り。だんだんと皆の夫人を見る目が変わり、スーパー全体が夫人を教祖とするカルト集団へと変わっていく。このままスーパーにとどまることに不安と限界を感じたデヴィッドたちは、脱出を試みる。仲間を失いながらも、なんとか脱出に成功した5人。だが、街はどこも荒れ果てており、絶望を感じる。そしてついにガソリン切れ。車内には5人の人間、残された弾丸は4発…。

 

5人の人間と4発の弾丸。

どう数えても、数が合わない。

ここまで来ると想像がつくが、案の定、主人公のデヴィッドを残し、息子ビリーを含め4人が死亡する。

そして、自殺を試みようとした矢先、これまで街を覆っていた濃い霧が晴れる。

 

えーーーーーー!

こんな衝撃的すぎるラストってあり?!

デヴィッドが4人を殺したようにしか見えないし(実際そうなんだけど)、このあとちゃんと生きていけるのかと心配してしまった。

ここで霧が晴れるとかなしでしょ…。絶望の展開すぎる…。

デヴィッドが生き残るところは予想範囲内だったけど、霧が晴れるとは全くもって予想の範囲外だったので、しばらく放心。

カーモディ夫人といたら間違いなく殺されていただろうし、スーパーから脱出する以外に選択肢はなかったように思うのだけど、なんだかやるせない気持ちになってしまったラストだった。

 

 

そして、最後に、この映画で知っている俳優さんが何人か出ていたのでご紹介。

 

◆メリッサ・マクブライド

この女優さん、ウォーキング・デッドにシーズン1から出演しているので、見たことある方も沢山いるのでは?ウォーキング・デッドでは、結構自分中心に行動した結果、娘がウォーカーになってしまうのだけど、今回も自己中おばさんって感じでこういう役が多いのかな?と思ってしまった。序盤に出てきてあっけなく死んだと思っていたら、ラストシーンで勝ち気な顔をし、(物理的にも)主人公のデヴィッドを見下ろす姿が、なんともハマっていた。

 

◆トビー・ジョーンズ

わたしの中で彼といえば、映画「ジュラシック・ワールド 炎の王国」のバイヤー!気の強いバイヤーなのに、いざ恐竜を目の前にすると、恐怖で必死にちょこちょこと逃げる姿がかわいい彼(結局、食べられる)。本作では、そんな様子は見せず、怪物たちと勇敢に戦ってくれる。というのも、なんと射撃の州チャンピオン!でも戦闘シーンであっても、やっぱりちょこんっと動くのでかわいらしい!