ピクサー映画は大人も子供も楽しめるという印象があるけど、ここまでガッツリ大人向けとは思わなかった。

 

キャラクター自体はデフォルメされてて、ドタバタなシーンもあるけど、色々経験した大人にこそ響く内容になっている。

「好きなものに没頭し過ぎて、そこから生じる強迫観念やプレッシャーに潰されてしまう」なんて個人的に思い当たる節はたくさんあるけど、子供にはちょっと分かりづらくねぇか。

またニューヨークの街並みや光景がかなり写実的で、これもまた映画のメッセージを伝えるのに一役買っている上、超現実的なソウルの世界といい対比にもなっている。

 

ちなみにもしこの映画がグッときたら、ディズニープラスで配信中の短編集「ピクサー・ポップコーン・ショーツ」の1作「ソウルフル・シティ」もおすすめ。

僅か1分ちょいの短編ながら、この映画を題材とした良いエッセンスが凝縮されてて、これまた心を掴まれる。

 

あとトレント・レズナー&アッティカス・ロスとピクサーという組み合わせも最初はビックリしたけど、想像以上に親和性がよくてビックリ。

特に最初ジョーがソウルの世界に落ちる場面は、映像・BGMの相乗効果が凄まじく、かなりゾクゾクした。