流石ラッセル・クロウ、扉をぶち破る蹴りや壁をぶち壊す拳の説得力が半端じゃない。

 

体格に比べて小さすぎる感あるスクーターで現場に駆け付け、煽る悪魔を煽り返してエクソシズムを済ませる冒頭から既に面白い。

エクソシストとしての能力は抜群な上、若い修道女に冗談をかます軽さも兼ね備えていて、ちょっとキャラ盛り過ぎな気がしたけど、エンドクレジット後に出てくるアモルト神父本人の写真を見ると、実際こんなキャラだった気がしなくもない。冗談好きな点も一応理由はあるし。

また一部歴史の知識が必要な箇所はあるものの、全体的にかなりエンタメ向けにざっくり整理されているので、エクソシストや背景知識がなくてもホラー風味ミステリーアクションとして十分楽しめる。

 

そして若きトマース神父の成長談としても中々良い。

少年に憑依した悪魔にデリヘルよろしく即チェンジを食らわされた時は正直笑ったけど、アモルト神父とのエクソシズムを通じて徐々に頼もしくなる姿や最後のバトルで魅せる力強さに、不覚にもホラーらしからぬ熱さを感じた。

何より最後に明かされる世界観は、男の子心を刺激するには十分過ぎるほど壮大でワクワクする。