本当にありがとうございました。

 
前2作の後「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」というとんでもない横槍が入ったものの、それすら逆手に取った上で綺麗にまとめ上げた事が何より凄い。
確かに冒頭タイトルバックからシリアス且つ暗いトーンで、「ザ・スーサイド・スクワッド」みたいなキツイ描写があったりと、今までと異なる点が多々あって面食らったけど、各々がワイワイやりながら活躍する様はいい意味で通常営業で、だからこそいつも以上にカッコ良かった。
 
今回話の核となっているロケットの過去は悲惨なものがあり、過去作のロケットの見方が変わるほど強烈な印象を残す。
加えてその他メンバーのストーリーもきっちりケリを付けててくるのが、ニクい程素晴らしくて感無量。特にネビュラは敵役だった第1作から考えると「よくぞここまで大きく変わったな」と思うし、その終着点で語る事や見せる表情は「良かったねぇ…」と声をかけたくなる。
 

ハイ・エボリューショナリーも良い敵役だった。神の如く高尚そうな目的と強力なパワーの持ち主なのに、何かあるとすぐ声を荒げる俗っぽさを兼ね備え、キレた時にしでかす行為がシャレにならないという歪さが、ナイスな小物感と果てしない憎しみを生み出していて素晴らしい。

アダム・ウォーロックもパワフルな癖にシリアスな雰囲気内の一種の清涼剤みたいな存在で、今後に期待したい所。