日本の桜の見ごろは大体3月下旬なので、時期を間違えずに是非来日して頂きたい。

 

ローリーVSマイケルという軸から大きくズレた前作から軌道修正される事を願ったが、今回はそれとはまた異なる方向に脱線した話を見させられた気分。しかも死亡者数も殺人描写もグレードダウンというオマケ付き。

今回の映画を観て、前々作でマイケルが復活した悪影響がいかにハドンフィールドに波及していったかを、前作・今作で描いている事にようやく気が付いたけど、果たしてそれは本当にこっちが観たかったものなのかは疑問が残る。

また最終章なので当然ローリーとマイケルの戦いはしっかり描かれている。ただ新キャラ・コーリーのエピソードと上手くマッチしておらず、全く関係ない話が進んでいる最中いきなりラストバトルが始まった感が強い。最終章でこの雑な扱いはどうなのよ。

 

ただ単体作としては好きな箇所がそこそこあるので、前作よりは楽しめた。

まず舞台となるハドンフィールドに漂う嫌な雰囲気が良い。狭いムラ社会特有の悪い人間関係や逃げ道のなさが生々しく、正直マイケルの惨劇がなくてもロクでもない場所じゃないかと疑いたくなる程。

そしてローリーが終盤に魅せるあるムーブが前々作のラスト並にカッコ良かったし、全てが終わった後に見せる表情の無常さや虚無感は中々心に来るものがあった。正直あの決着はギャグスレスレだとは思うけど。