まだ人間が急に踊り歌いだす事に慣れない。アニメとか人形劇なら全然違和感を覚えないのに。

 

恥ずかしながら1961年の映画やミュージカル舞台版を観た事がなかったので、ここまで哀しい話だとは知らなかった。そのため最初は「何でこんなに色彩が地味で、廃墟やボロボロの建物が多いんだ」と思ったけど、ストーリーや舞台背景のトーンに合わせる形として、これはこれで正解だったのかも。お陰で明るい場面とのコントラストが劇的になっているし。

加えて楽曲は勿論、各ショットの決まり具合や縦横無尽に攻めまくるカメラなど、様々な神業が全編で楽しめてとても贅沢。