こんなに逃げ場のない長回し観たの初めてかも。

 

基本は奥さんを失った家福の物語だが、同時にドライバー・みさきの物語、若手役者・高槻の物語、舞台が出来るまでの物語、そしてコミュニケーションや人の話を聞く事についての物語でもある。その1つ1つの物語が持つ密度の濃さやヘビーさもさることながら、最後それらが舞台劇「ワーニャ伯父さん」に集約していくダイナミックさがこれまた凄まじい。

更に劇中何箇所かある長回しは、どれも演技・音声・映像の移り変わり様などによるシナジー効果が強く、起こっている事自体は地味なのに目が離せない。

それらのお陰で、3時間近い長い映画ながらそれ以上の壮大なドラマを観た疲労感と満足感が強く印象に残った。凄い。

 

 

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