SFアクションというよりは、SF要素のあるハードボイルドな探偵ものと言った趣。ヒュー・ジャックマンのやさぐれた雰囲気だとか、劇中ほぼボコボコにされがちな所も何となくそれっぽい。
「惚れた女の痕跡を追う」という話なので「愛」が大きな軸となっているが、同時に「過去」や「思い出」もかなり大切な要素で、これらが絡み合ったストーリーは意外性もあって中々見ごたえあり。ただ真相が明らかになるにつれスケールが縮小していく印象があり、展開上仕方ないけど後出しジャンケン的なフラッシュバックが多いのもちょっと気になった。
また水没した都市とそこで暮らす人々の姿や海上を走る電車など、話の合間に挟まれたり背景として描写される退廃した世界の描写が幻想的でグッと来る。
半券紹介はこちら。