ネットフリックス配信作品。

 

一番感情移入出来たのはマ・レイニーでもレヴィーでもなく、色んなものの間に挟まれ四苦八苦するアーヴィン。

 

高圧的なマ・レイニーにも野心と傲慢さがギラギラなレヴィーにも、各々暗く悲惨な背景や過去があるのはすげぇよくわかるし、それがあるからこその振る舞いというのもわかる。でも不快感がそれらを上回ってしまったせいでどうにも乗り切れず。

 

また戯曲がベースなためか、限定された空間で長回ししつつ、映像よりも台詞多めで魅せていくスタイルに演劇感を強く感じた。

で、最後の急展開は演劇だと割とすんなり受け止められたと思うけど、この映画だと何故か違和感が際立ち過ぎちゃって、そこもいまいち乗り切れなかった原因かも。

 

ただ一曲レコーディング完了した時のやり切った感はとても気持ち良かった。これは長回しのお陰だと思う。