部位破壊、剥ぎ取り素材で武器作成、アイテム調合、肉焼き等ゲームの要素をちゃんと盛り込んでいる所に誠実さが感じられる。偉い。

 

特殊部隊が異世界に迷い込み、主人公以外全滅するまでのテンポが速いのはありがたいし、異世界に跋扈するモンスターや現代武器の無力さ紹介も兼ねてて手際が良い。

ただそこからのペース配分が変というか色々じっくり描写し過ぎじゃないかと思ったら、案の定プロローグみたいな内容で終わってしまったのが残念。リオレウスの大暴れっぷりは「これが見たかったんだよ!」な部分が多くて結構好き。

 

あと映画「バイオハザード」シリーズでお馴染みのスローモーションは今回も健在な上、ネルスキュラの巣の場面は「イベント・ホライゾン」を彷彿させる厭さがあるし、何よりラストの締め方は「モータルコンバット」そのものだったりと、ポール・W・S・アンダーソン監督作のベストアルバムとしても楽しめる、かも。