初っ端から胡散臭さ100%のギトギトスマイル全開なマックスウェル・ロードことペドロ・パスカル好き。彼の成り上がりっぷり+顛末はこの映画のメッセージそのものだし、そこに見え隠れする悲哀や哀愁が身近さを感じさせる。

この身近さはクリスティン・ウィグ扮するバーバラも同様で、抱えているコンプレックスがストレート過ぎる気がするも、直球故に心にグサッと来た。

で、この2人のキャラがあまりにグッと来すぎるせいで、ワンダーウーマンの映画なのにワンダーウーマンのインパクトが薄い。当然彼女の出番が一番多いし試練や葛藤はある。でも2人と比べると何か淡白で味気無いような。

 

映画そのものは少し前のヒーロー映画みたいな印象。ワンダーウーマンとスティーブの惚気を延々魅せられてる感じとか、説教臭さを若干あるストレートなメッセージとかがちょっと懐かしい雰囲気。あと約2時間半という長尺の割にアクションの割合が少なく感じたので、ミステリーやイチャコラは程々に短くしてもっとキレ良く進めてほしかった。

 

あと個人的にワンダーウーマンが覚醒するシーンでは、映画「サンシャイン2057」のAdagio in D Minorじゃなくて、オリジナルのBGMでやってほしかった。折角ハンス・ジマー使ってるんだし。いや、この覚醒シーンも曲もどっちも好きだよ。でも同じ曲使った映画「キック・アス」の絶叫するニコラス・ケイジが脳裏に浮かんじゃって浮かんじゃって。