映画で使われている音響に関するドキュメンタリー映画。ここで言う音響というのは音楽だけでなく、効果音や環境音、編集でのノイズ除去や全体のバランス調整といった音にまつわるもの全般の事と考えてもらえればいい。

 

恥ずかしながら音楽以外の音について全くピンと来ていなかったので、音響の使われ方や調整方法等とても勉強になった。

「アルマゲドン」や「ザ・ロック」等を手掛けた音響スタッフが監督をしている事もあってか、音響に関する歴史や、音響が持つ効果の絶大さ、それらを作り上げる「才能の輪」の各要素紹介など、音響という1つのジャンルを広く深く掘り下げていて、しかも凄くわかりやすい。また昔の名作だけでなく「インセプション」、「アルゴ」、「ROMA/ローマ」、「ブラックパンサー」など最近の映画も多く取り上げられているので取っつきやすく、更には「トップガン」の戦闘機の爆音や「スター・ウォーズ」で使われた効果音の作り方など誰かに話したくなるネタも豊富で、観ているだけで得した気分に。